BILLY IDOL 率いる GENERATION X がバンド名を変更。
幻の3rdアルバム「Sweet Revenge」レコーディング中にメンバー間の音楽性が表面化しメンバー2名が脱退。
新メンバーを加えて1981年に発売された新作! BILLY IDOL のソロ作の原点ともいえる楽曲・サウンドメイクは必聴盤です!!
GEN X「KISS ME DEADLY」(1981年)アルバム・レビュー
こんな方におススメ
- 70年代英国パンクロックシーン最後のアイドルに興味がある方
- SEX PISTOLS の元親衛隊だったBILLY IDOL に興味がある方
- BILLY IDOL (ビリー・アイドル) のソロ作品が好きな方
- BILLY IDOL (ビリー・アイドル) の英国時代のバンドに興味がある方。
- パンクロックをルーツにしつつも厚みのあるサウンドメイクが好きな方
アルバム「KISS ME DEADLY」について
1979年に来日公演を行った後、3枚目のアルバム「Sweet Revenge」のレコーディングに入るが、メンバー間で音楽性の違いが浮き彫りになっていく。
基本はパンクロック。でももっとヘヴィなロックをやりたい・・・と主張するメンバーとの間で、方向性のわずかな違いは相交えない音楽性の違いへと発展し、メンバーは分裂することになる。
1980年、ギター:Bob Andrews(ボブ・アンドリュース)とドラム:Mark Laff(マーク・ラフ)が脱退。
ドラムにはクラッシュに在籍していたこともある、Terry Chimes(テリー・チャイムズ)が加入。
お蔵入りしていた3枚目のアルバム「Sweet Revenge」の楽曲の一部を新体制でレコーディングし直したり、既に旧メンバーで録音した素材を一部活用したり、新曲含め、収録曲を揃えることになった。
レコーディング期間中は、ギタリスト不在という状況により、様々なギタリストがレコーディングに参加しています。
レコーディングに参加したギタリスト
Steve Jones、Danny Kustow、John McGeoch、Steve New
リズムやリードなどを各ギタリストが追加演奏したものを活用しレコーディングは終了する。
レコーディング終了後にギターには元チェルシーのJames Stevenson(ジェイムズ・スティーヴンソン)を迎え入れ、体制を再構築して活動を再開する。
幻の3枚目のアルバム「Sweet Revenge」は当初のモノとは別のもになったためか、バンド名儀を GENERATION X から GEN X に変更。
アルバムタイトルは「KISS ME DEADLY」と名付けられた。
バンドメンバーリストにはレコーディングには参加していないがギタリストにはJames Stevensonの名が載せられています。
TOMOZY のアルバム「KISS ME DEADLY」評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. Dancing With Myself
シンプルでノリの良いリズムが心地よく、BILLY IDOL自身もソロ作でセルフカバーしています。その後、様々なバンドや他ジャンルアーティストにもカバーされることとなる楽曲! 好きな曲です。
02. Untouchables
GENERATION X の2ndからの流れもあってか、こういう曲もいい感じに聴こえるのは、サウンドのミックスの仕方なのか? BILLY IDOL の唄にも表現力が増したからか? こういう感じの曲好きです。
03. Happy People
3曲目、ベースラインが頭の中でぐるぐるします。ぐるぐるしながらも、落ち着いて聴いていられる楽曲。
04. Heavens Inside
ノリの良い楽曲! この曲の感じ・・・好きです。 このビートでグイグイくる感じは、好き。
05. Triumph
この曲もグイグイ来るビートが活きています! この曲も好き。 こういう感じのグイグイ来る感じ・・日本でもその後、こういう感じの楽曲を演奏するバンドが結構出てくるんだよね~。
06. Revenge
落ち着いた感じで、ベースが楽曲を引っ張り、ギターやシンセが曲にちょっとした色彩をつける感じで・・・眠りにつきたくなるような楽曲。この曲も好き。
07. Stars Look Down
これまでのGENERATION X ぽいけれど・・・、ちょっとお洒落な感じになっているのはシンプルなリズムや各楽器のミックスの仕方が他の曲と同じ感じに統一されているから・・・そう感じるのかな、きっと。
08. What Do You Want
地下室のライブハウスが似合いそうな楽曲! このギター大好きです! 決して速い曲じゃないけど、こういうタイプの楽曲は聴いても、演奏しても気持ちいいだろう!
09. Poison
この曲もベースとドラムの音圧がイイ感じで好きです。
10. Oh Mother
この曲はベースが奥まった位置にいるので、これまでとは違って軽く聴こえてしまうのが残念、まぁ、ギターをその分前面に位置させていますが・・・ドラムはこれまでと同様なサウンドなので、違和感は少しある程度になっているかも・・。フェードアウトしていくので・・・・また1曲目から聴きたくなるので良しとしますかね!?
アルバム全体を通してのコメント
所有しているアルバム(CD)はアメリカ盤の輸入CDです。
イギリスのバンドって、結構、ヨーロッパ盤とアメリカ盤で曲順や収録曲を少し変えて発売されることも多い時代でしたが、この作品は1種類だったかと・・。
全体的にはレコーディング時にはギタリスト不在により、複数のギタリストがレコーディングに参加している事もあって、リズムとリードの演奏自体も組み合わせてミックスされたスタイルがダイナミックな雰囲気を出している効果もあるかと感じています。
「KISS ME DEADLY」収録曲をフルサイズで楽しむ
今回、動画の用意はできませんでした。YouTubeのaudio動画のみとなりますのでご了承ください。
アルバム収録曲より個人的に好きな曲を厳選し3曲ご紹介いたします。
Dancing With Myself(audio)- ジェネレーションX – トピッック
Untouchables(audio)- ジェネレーションX – トピッック
Triumph(audio)- ジェネレーションX – トピッック
あとがき
このアルバムは必聴盤でありコレクターアイテムでもある
CDは探すのに苦労するかもしれません。
レコード盤も流通してはいます
現在はデータ配信系が主流になっているのかもしれませんね・・。
↓は amazon music になります
TOMOZYの アルバムに纏わる想い出
この GEN X「KISS ME DEADLY」というアルバムに収録されている曲は、車の中でも良く聴いていました。
ランダムに選曲して録音したMDなどを作る場合、前後のサウンドに違和感がないように曲順を考えるのですが、このアルバム収録曲「Untouchables」や「Triumph」などはポップス的な楽曲の前後でも違和感なかった記憶です。
また、このアルバムを家で聴く場合、冬によく聴いていた記憶です。しかも12月とか1月。
暖房が効いている部屋で、暖かいココアでも飲みながら、流して聴いていると気持ちが良かったんでしょう。
また、アルバムを入手した時期が冬だったということも関連しているかもしれませんね。
このアルバムはかなり好きなアルバムです。
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