1988年に発売されたスタジオアルバムとしての10作目!! このアルバムから1980年にバンドを脱退したオリジナル・ベーシストのトム・ピーターソンが復帰しました。70年代からのCheap Trick ファン待望のアルバムだった! しかもその後、商業的にも大成功を収めることになったアルバム!
Cheap Trick『LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)』(1988年)
こんな方におススメ
- 甘酸っぱい曲もある、ハードロックがお好きな方
- 70年代のロック少女の熱狂ぶりを体感したい方
- 少女漫画に出てきそうなロックバンドがお好きな方
- 実は演奏力のある実力派アーティストのライブを体感したい方
- 青春時代の想い出に浸ってみたい方
アルバム『LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)』について
Cheap Trick(チープ・トリック)の10作目にあたるスタジオアルバムです。
70年代のロック界を華やかに彩ったバンド Cheap Trick でしたが、80年代は正直パッとしない時期に入っていました。
1980年に発売されたアルバム「All Shook Up」を最後にベースのTom Petersson(トム・ピーターソン)が脱退!
ボーカル Robin Zander(ロビン・ザンダー)とともに少女漫画に出てきそうな甘いマスクだった彼・・・。
ファンはショックを隠し切れなかったでしょう・・・。きっと。
それでも、Tom Petersson(トム・ピーターソン)が脱退した後も、Cheap Trickは、アルバムをリリースしていきます。
1982年に「One On One」、1983年「Next Position Please」、1985年「Standing On The Edge 」、1986年「 The Doctor」とコンスタントにアルバムをリリース。
しかし・・・。70年代程のリアクションは得られることはなかった。
※とは言っても、この時期もいい曲多いんですけどね・・・。
1987年に入ると・・・
Tom Petersson(トム・ピーターソン)がバンドに復帰するニュースが飛び込んできたんです!
そして、
ギター:Rick Nielsen(リック・ニールセン)、ヴォーカル:Robin Zander(ロビン・ザンダー)、ベース:Tom Petersson(トム・ピーターソン)、ドラムス:Bun E. Carlos(バン・E・カルロス)という70年代の顔ぶれによって制作されたアルバムが、この「LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)」である。
80年代になってから、70年代の勢いを失っていたCheap Trick(チープ・トリック)でしたが、このアルバム『LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)』にて復活を遂げた作品になりました!
この時期のロックシーンには バンドへの追い風となるような時代的な背景というか出来事が多かったんです。
70年代に活躍していたバンドが、外部ソングライターや新しい才能を持ったプロデューサー、アレンジャーなどを積極的に取り入れながら活動していた時期でしたしね。
例えば、エアロスミス、アリス・クーパー、ハートなどなど・・・。
人気復活というと変かもしれませんが、いろいろな取り組みによりセールス的に良かったんです!
自分たちの持ち味を失なうことなく、新しい外部のメンバーと作り上げた作品がヒットしていきます!
一つのアルバム作品でありながら、プロデューサーが違うとか、外部ソングライターの曲だったり。
まぁ映画のサウンドトラックのような感覚を味わうアルバムとでもいうのか? そういう時期でした。
そんな時代だったこともあり、外部ソングライターを起用するのは当時のアメリカのバンドでは珍しいことではなかったのですが、Cheap Trickもか!?
と…Cheap Trickに対して好意的に信頼していた評論家からは、結構叩かれたそうです。
とは言っても、ショウビジネスの世界ですから、Cheap Trickも商業的にも成功しないとね。。。
まぁ、外部ソングライター書下ろしの楽曲「The Flame」が全米1位を獲得するシングルヒットとなりました!
良かった良かった…ファンとしては、外部ソングライター起用だろうが、Cheap Trick(チープ・トリック)の世界観が変わらなければ問題ない!
しかし、今回はロックアルバム!っていうよりもサントラっぽい雰囲気もあるし、ちょいと癖のあるAORのようなアルバムに感じますけどね。
TOMOZY のアルバム評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. LET GO
このくらいのテンポの曲から始まると心の準備がまだでも、一瞬でアルバムに没入できます! さらに一緒に叫べる部分も歌える部分もあって、最高の始まりです! 友人と待ち合わせして、車で出発してすぐに高速にのる時に聴きたい!?
02. NO MERCY
怪しい感じで始まりながら、そうそう、ロビンの声です! って感じながらも、映画の一部で使われそうな雰囲気でイイ感じです!
03. THE FLAME
バンド史上初の全米1位シングル曲。外部ライターの書下ろしですが、気にしない! これこそ・・映画のワンシーンに使われそうなタイプですね。主人公が一人、悩み・苦しみながらも未来に向かって旅立つ前の…一人で夜街を歩くシーン・・・とか
04. SPACE
ちょいと中休み・・。って感じちゃうけど、ロビンの声が好きなこともあって最後まで聴いていられます。
05. NEVER HAD A LOT TO LOSE
イントロから一緒に楽しもう! って感じ。 一緒に「Oh! O-Oh!」 って叫んじゃいましょう❕ 4枚目のシングル曲です。 リック・ニールセンのギターもイイ感じです! もちろんトム・ピーターソンの見せ場もあります!
06. DON’T BE CRUEL
エルビス・プレスリーのカバー曲です。 第2弾シングルでしたね・・。
07. WRONG SIDE OF LOVE
リック・ニールセンのギターもトム・ピーターソンのベースもカッコいい!やり取りをイントロでしながら、期待膨らむ楽曲。 この感じのテンポでノれるのようになると上級者ですかね・・・。
08. ALL WE NEED IS A DREAM
ちょっとイントロはハラハラする音色・・。歌が始まると、懐かしい感じがするのはなぜだろう・・・。 70年代の Cheap Trick を思い出す!! シンセの音なしで聴いてみたい・・・。
09. GHOST TOWN
この曲の3枚目のシングル。この曲も映画のワンシーンで流れそうな曲です。
10. ALL WOUND UP
ラストはリック・ニールセンのギターもハードに鳴らします!
久しぶりの CHEAP TRICK「LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)」でしたが、このアルバム発売前は、同年代にCheap Trick が好き と言っても、「誰?」って感じだった。しかし、「The Flame」ヒット以降、相手も知っていて、通じることが多くなったことを思い出しましたよ~。
映像で楽しむ『LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)』
アルバム『LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)』収録曲MV
Cheap Trick – The Flame
Cheap Trick – Never Had a Lot to Lose (Video)
Cheap Trick – Don’t Be Cruel (Official Video)
Cheap Trick – Ghost Town (Official Video)
1988年/1989年 LIVE映像(『LAP OF LUXURY』収録曲+α)
Cheap Trick – Let Go – Universal Ampitheatre 1988
Cheap Trick – Don’t Be Cruel – Universal Ampitheatre 1988
Cheap Trick – The Flame – Universal Ampitheatre 1988
1988 Cheap Trick Interview
Let Go – Live Houston Astrodome 1989 – Cheap Trick
Ghost Town – Cheap Trick Live 01-21-1989
あとがき
TOMOZYの アルバムに纏わる想い出
Cheap Trick の 楽曲はかなり好きです。
アルバムとして好きなタイプが多いので、バンドとしてかなり好き。
よくある、ラジオで1曲聴いて、気になってアルバム聴いたら・・・「あれ?」 ってなるタイプとは違った・・・。
どちらかというと、アルバムを通して楽しむバンドがCheap Trick でした。
80年代初期の低迷期の作品もイイ曲多いんですけど、やはりCheap Trickは70年代のメンバー4名が揃うとカッコいいんですねぇ~と思ってしまいます。
そういった意味ではTom Petersson(トム・ピーターソン)の復帰も良きニュースでしたし、外部ソングライターを起用して全米1位シングルもできたし! この先楽しみ!という結果になって良かったなぁと思います。
もしも、外部ソングライター起用してもヒットしていなかったら。。。
日本武道館2もなかっただろうし、、、、。そう考えるとぞっとしますね。
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今回はCheap Trick『LAP OF LUXURY(永遠の愛の炎)』(1988年)アルバム・レビューでした!
またねぇ~。
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