Ambrose Slade(アンブローズ・スレイド)というバンド名で1969年にレコードリリースするも翌年、1970年には改名し SLADE(スレイド)となったが、1973年に早くもベスト盤と言えるアルバム「SLADEST」をリリース!! このアルバムからSLADE(スレイド)を知った人も多かったのでは??
SLADE「SLADEST」(1973年)
こんな方におススメ
- 豪快なビートにポップなメロディがのる楽曲が好きな方
- 派手な衣装をまとい、ポップなメロディ好きな方
- ロックンロール/ハードロックは永遠に不滅だ! と思う方
- グラム・ロック全盛期のイギリスに興味がある方
- 後続バンドにカバーされることも多いバンドに興味がある方
アルバム「SLADEST」について
1973年にリリースされた SLADE(スレイド)初のベスト盤。
シングルリリースをまとめた作品といったところでしょう。
GlamRockの波に乗っていた時代、人気のある楽曲を中心に収録された企画盤でしょうが、このアルバムでスレイドを知ったという方も多いのではないでしょうか??
ここに収録されている楽曲は、のちに数々のアーティストによってカバーされる楽曲が多い!
70年代のSLADEを知るには入門盤としてもお薦めできる内容になっております!!
しかし! SLADE(スレイド)特有のスペルは通常のスペリングと違って、間違ったものをあえて使っているので、英単語の勉強には向きません!
でも、そこがカッコ良く思えてしまうのは・・・私は異端児なんだろうか!?
まずは・・・
ご挨拶代わりに、このOfficial AudioVideoをご覧ください!
この楽曲は 80年代にアメリカのバンド:Quiet Riotにコピーされ、SLADE(スレイド)の再ブレイクへとつながる貴重な楽曲です!
ちなみにこの楽曲のタイトルのスペルですが、
SLADEの文字使いは”CUM ON FELL THE NOIZE”
正しい文字使いは ”COME ON FEEL THE NOISE”
SLADEのタイトル・・見た目では、このスペリング、カッコよくないですか!?
Slade – Cum On Feel The Noize (Official Audio)
視聴コーナー :アルバム「SLADEST」
TOMOZY のアルバム「SLADEST」評価
収録曲へのコメント
01. CUM ON FELL THE NOIZE
80年代アメリカのQUIET RIOTというバンドがカバーして大ヒットを記録しますが、そのオリジナルです。QUIET RIOTのカバーよりもゆっくりとした感じに聴こえますが、イイ曲です! ちょっと切なく聴こえるメロディですが、サウンドはそれほど切なくないが、サビはやっぱりイイ!!
02. LOOK WOT YOU DUN
ピアノもフューチャーされた楽曲で、全体的にすこし湿っぽい感じがイイ感じ。聴いていて飽きません! この曲好きです
03. GUDBUY T’ JANE
リズムもいい感じでアッパーなところが好きです! のちにアメリカのBRITNY FOXというバンドがカバーしています! この曲も好き!
04. ONE WAY HOTEL
ギターの音色はちょっとお洒落な感じに聴こえてきます! 録音状態というか、サウンド自体は、この時代的な雰囲気があって大好きです!
05. SKWEEZE ME 、PLEEZE ME
アッパーな感じの楽曲です! この曲、盛り上がります! この曲も大好きです! メロディもカッコいい!!
06. POUK HILL
この曲、大好きです。 夢の中に連れていかれるようなサウンド、メロディが好き。
07. THE SHAPE OF THINGS TO COME
この曲はTV番組「TOP OF THE POPS」でSLADEが初めて演奏した曲だそうだ。
08. TAKE ME BAK’OME
それほどポップなメロディではないけど、サビはやっぱりSLADEと思わせる! ノリは結構いい感じです!
09. COZ I LUV YOU
この曲、結構イギリスで人気なのだ! ヒットを狙ってはじめて作った曲だそうだが、リリース後、二週間だって、No,1に輝き、4週連続1位となった曲。
10. WILD WINDS ARE BLOWIN’
マネージャー/プロデュースの Chas Chandler(チャス・チャンドラー)と一緒に創った最初のシングル曲。 メロディは結構ポップで好きです!
11. KNOW WHO YOU ARE
かなり初期の作品。まだまだ、ビートロック、サイケデリックに影響を受けていた頃のモノだが、結構、カッコいいじゃないですか!?
12. GET DOWN AND GET WITH IT
ロックンロール! ピアノもフューチャーされつつ、サウンドもダイナミックに、手拍子したくなるような打楽器音! 歓声的な声も収録され、雰囲気あって、ノリノリに! ライブでも大人気な楽曲!
13. LOOK AT LAST NITE
湿った感じの楽曲ですが、そこがイイ感じ! この曲好きですね。ノリノリの楽曲も好きですが、SLADEの楽曲、こういう感じの曲の方が好きかも・・・。
14. MAMA WEER ALL CRAZEE NOW
この曲も数多くのバンドがカバーしています! サビは一度聴いたら、耳から離れません!? ノリが良くていい曲です!
最初に聴いた時と同じくワクワク感 満載で楽しめました!
お薦めの1枚です!
SLADE(スレイド) について
イングランドにて1966年に結成されました
結成当時のバンド名はThe N’ Betweens(ザ・イン・ビトゥイーンズ)
この時から・・表記には拘りがあったようですね。
メンバー
Vo&G:Noddy Holder(ノディ・ホルダー)
G:Dave Hill(デイヴ・ヒル)
Ba:Jim Lea(ジム・リー)
Ds:Don Powell(ドン・パウエル)
1969年になると
1stアルバムをリリースします! その時の名義(バンド名)は・・・
Ambrose Slade(アンブローズ・スレイド)
1969年 1stアルバム「Beginnings」を発表。
このアルバム、アメリカでは「Ballzy」というタイトルで発売。
まだまだ、商業的に成功していないこともあって・・・
Ambrose Slade(アンブローズ・スレイド)をマネージャー/プロデュースしていた元アニマルズ、ジミ・ヘンドリックスのマネージャーとしても知られる Chas Chandler(チャス・チャンドラー)もバンドのイメージを全体的に再構築するようになっていきます!
バンドも Chas Chandler(チャス・チャンドラー)のアイデア従いながら活動を続けていきます!
1970年、2ndアルバム「Play It Loud」 を発表。
バンド名は SLADE(スレイド)と改名してのリリースでした。
この時は・・・バンドのイメージは ちょっと不良っぽい感じ bovver boy に仕立て上げます・・。
靴はDr.マーチンブーツをはき、髪の毛はトリミングして・・・服装もカチッと着飾って・・・。
レコード会社も知名度の高いポリドールに移籍して・・・
それでも・・・商業的な成功とまでに至らず・・・
SLADE(スレイド)とChas Chandler(チャス・チャンドラー)は
ちょっと不良っぽいイメージを捨てます!
更なるイメージ戦略と楽曲として・・・
派手な衣装に身をまとい、ポップなメロディに豪快でタイトなサウンドを奏でるバンドへと変化していきます!
そして・・・
遂に1971年、シングル ”GetDown and GetwithIt” がヒットします!
ライブでのパフォーマンスも徐々に高まってきたこともあって、
1972年、ライブアルバム「Slade Alive!」をリリース!
シングルをリリースすれば、チャートインするようになり、人気も高まっていきます!
1972年、3rdアルバム「SLAYED?」をリリースします!
全英アルバムチャートで1位 獲得!!
このアルバムでSLADEを知ったという方も多いのではないでしょうかねぇ?
SLADEはここからの快進撃が凄い
当時のGlamRockムーヴメントの波にうまく乗っていくかのように・・・
企画盤アルバムも同じ1972年にリリースしています!
「Coz I Luv You」、「Sladest」
1974年、4thアルバム「Old, New, Borrowed and Blue」リリース
1974年、SLADE主演映画「Slade in Flame」のサウンドトラックリリース
この頃には、Glam Rock ムーヴメントの中での代表バンドとしてイギリスでの人気は不動のものとなったが、
1975年以降にアメリカ進出を試みるも、イギリスでの成功と比べると商業的には成功しなかった・・・。
このバンドの良いところは、どの時代も バンドメンバーが楽曲を書き下ろしている為、バンド自体は自分たちの曲で勝負ができたことでしょう。
その後のPUNK Rock ムーヴメントが始まるまでは・・・
1976年、5thアルバム「Nobody’s Fools」をリリース
しかし・・・商業的には、これまでに比べると鈍くなってしまう。
1977年、レコード会社ポリドールから契約解除される。
更に、プロデュースしてもらっていた、Chas Chandler(チャス・チャンドラー)との間にも意見の相違が目立ち、決別してしまう。
1977年、イギリスにおけるPUNK RockムーヴメントがSLADEの音楽は古いものとして、人気は衰退していくことに・・・。
それでも、レコード会社を移籍して、
1977年、6thアルバム「Whatever Happened To Slade?」をリリース
1979年、7thアルバム「Return to Base」リリース
1970年代の終わり、新しいムーヴメントの波がイギリスで起こります。
NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)
PUNKロックが過去のものを否定することから始まったとしたら、
NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)は過去の伝統を継承する意味が込められているんだって。
この NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)の波を機に、
SLADEの人気も少しづつ変わっていきます!
レディング・フェスティバルでのパフォーマンスの評価も高く、イギリスでのチャートも上昇していきます!
1980年代に入ると・・
1981年、8thアルバム「We’ll Bring the House Down」リリース
レコード会社をRCAに移籍・・
1981年、9thアルバム「Till Deaf Do Us Part」
NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)の波は、HR/HM (ハードロック/ヘヴィメタル)と自称、表記されるバンドが増えていきます。
アメリカでも1980年代に入ると、HR/HM (ハードロック/ヘヴィメタル)バンドへの注目も高まっていきます! そのアメリカのバンド QUIET RIOT(クワイエット・ライオット)が SLADE の ”CUM ON FELL THE NOIZE”をカバーし、シングルカットしています!
この曲のヒットにより、SLADE(スレイド)への注目度も高まりました!
そして、
1983年、9thアルバム「The Amazing Kamikaze Syndrome」をリリース
このアルバムタイトルが問題となり・・・
翌年、タイトルを「Keep Your Hands Off My Power Supply」と改め再リリースされました!
このアルバムでイギリスのみならず、アメリカでもヒットとなりました!
1985年、10thアルバム「Rogues Gallery」リリース
1985年、11thアルバム「Crackers: The Party Album」リリース
1987年、12thアルバム「You Boyz Make Big Noize」リリース
しかし、バンド結成から20年以上が経ったころから、徐々にバンド内にも亀裂が生じてしまいます・・・
1992年、ボーカル兼ギターのNoddy Holder(ノディ・ホルダー)が脱退。
続いて、ベースのJim Lea(ジム・リー)も脱退・・・。
バンドは残ったメンバーで活動を再開。
バンド名はSLADEⅡとして活動していました。
1994年、SLADEⅡのアルバム「Keep on Rockin’」リリース
2002年にバンド名を「スレイド」に戻して活動を再開します。
SLADEⅡのアルバム「Keep on Rockin’」に新曲を追加して、「Cumon Let’s Party」とタイトルを改め、再リリースされました。
その後、SLADE関連で、過去作品のリマスターやBOXセットなどもリリースされたりしながら、活動は継続しています。
しかし、2020年にまたしてもバンド内に亀裂が・・・
1992年、バンドに残ったギターのDave Hill(デイヴ・ヒル)とドラムのDon Powell(ドン・パウエル)ですが、ドラムのDon Powell(ドン・パウエル)はギターのDave Hill(デイヴ・ヒル)にバンドを解雇されたと主張。
さらに1992年にベースのJim Lea(ジム・リー)の後任としてバンドに加入していたCreig Fenney(クレイグ・フェニー)とともに バンド名「Don Powell’s Slade」として活動することを表明する。
で・・・ SLADEの楽曲を演奏する、バンドが2つ存在することに・・
結構、こういうバンドも多いですね・・・。うう~ん。 いろいろあるんだろなぁ~。
映像で楽しむ SLADE「SLADEST」+α
SLADE「SLADEST」 関連の映像をいくつかお届けいたします!
1970年代の映像ですがグラマラスな衣装で楽しい!
Slade – Cum On Feel The Noize • TopPop
Slade – Look Wot You Dun (February 28, 1972) • TopPop
Slade – Gudbuy T’Jane • TopPop
Slade – Get Down And Get With It (1971) • TopPop
Slade – Mama Weer All Crazee Now • TopPop
おまけ①:楽曲「CUM ON FELL THE NOIZE」カバー曲紹介
有名どころのあのバンドも!カバーしていましたねぇ~…。
もちろんトリビュートバンドもいたりします!
Quiet Riot – Cum On Feel The Noize (LIVE Version)
Quiet Riot – Cum On Feel The Noize (Video Version)
Cum On Feel The Noize – SLADY
TWIN -‘Cum On Feel The Noize’
Cum On Feel The Noize (Remastered)
おまけ②:楽曲「MAMA WEER ALL CRAZEE NOW」カバー曲紹介
そういえば、このMAMA WEER ALL CRAZEE NOW も結構カバーされてますよね
4人組になったThe Runaways後期のアルバムにも…
The Runaways – Mama Weer All Crazee Now
Quiet Riot – Mama Weer All Crazee Now (Video)
Mama’s Boys – Mama Weer All Crazee Now
PISTON – MAMA WEER ALL CRAZEE NOW – Official Video 2019
おまけ③:楽曲「GUDBUY T’ JANE」カバー曲紹介
Britny Fox – Gudbuy T’ Jane (2023 Remaster)
Gudbuy T’Jane – SLADY
ちなみに、このSLADYってバンドですが、女性だけのスレイド トリビュートバンドです!
2023年に公開された動画にイイ感じの音質と映像のものがあったので…。
さらにおまけです。
SLADY – Merry Xmas Everybody
あとがき
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
このアルバムというか、SLADEというバンドに関しては、バンド名自体は中学生の頃に知っていましたが、アルバムは聴いたことがありませんでした。
そして、中学生の頃に、QUIET RIOT がアルバム「METAL HEALTH」をリリース!
HR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)と呼ばれるバンドに興味が沸いて時期だったので、QUIET RIOT の「METAL HEALTH」を購入します!(当時はレコードです)
その中に、SLADEのカバー曲 ” CUM ON FELL THE NOIZE” が収録されていました。
このQUIET RIOT の ” CUM ON FELL THE NOIZE” を 私はすごく気に入り、SLADEのバージョンも聴きたいと思っていました。
しかし、最初にSLADEのアルバムを聴いたのは・・・
1983年に発売されたアルバム「The Amazing Kamikaze Syndrome」でした。
この「The Amazing Kamikaze Syndrome」大好きでしたねぇ!
そして・・・
次に購入したフルアルバムが、この「SLADEST」というアルバムだったのです。
SLADEだけではないですが、
後追いで70年代のロックにハマっていくことになるのです・・・。
70年代の音楽は、ラジオで聴いていたこともあったり、カセットテープで聴いていたりしましたが、我が家にレコードプレイヤーがやってきたことによって、飛躍的に音楽を聴くことが多くなっていったのが80年代以降です!
まぁ、中学生になって、本格的に興味が沸くものが増えてきて、ちょっと大人になった気分にもなる。
そして、更に高校生ともなると、いっちょ前な感じに・・・。
まぁ、高校生の頃はリアルタイムのバンド以外にも、60年代、70年代のロックバンドにも興味がもちろんあった時期ですね。
友人達とのカセットテープの交換や、レコードの貸し借り、レンタルレコード屋から借りたり、中古レコード店で購入したり・・・興味があるバンドが共通の友人もいたしね。
そして・・・社会人となって、大人買いできるようになると
輸入専門店や中古屋さん含め、休みの日にはSHOP巡りしていた時期もありましたね。
大人になってから、他のSLADEのアルバムも増えていきました!
SLADEというバンドですが、滅茶苦茶、熱狂的という訳ではないのですが、お気に入りバンドのひとつです!
まぁ、大きな括りで Glam Rock と呼ばれた 妖しい雰囲気、ロック/ポップスターへの幻想?? ポップな要素がある楽曲 が 好きだった ということかもしれません。
SLADE「SLADEST」商品関連
今回は・・・SLADE「SLADEST」(1973年)アルバム・レビューでした!
またねーーー。
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