80年代のアメリカ、サンディエゴで結成されたロックバンド!
アメリカンHR/HMシーンの中で、ルックス的には当時のグラマラスなロックシーンの中に溶け込んだような感じでしたが、音楽性としては、周りとちょっと違ってソウルフルな雰囲気を持ったバンド!
ROUGH CUTT「ROUGH CUTT」(1985年)
こんな方におススメ
- 80年代のアメリカ勢の中でも歌ものヘヴィロックは新鮮だと思った方
- ジャニス・ジョップリンのカバーをするバンドに興味がある方
- デビュー前からロニー・ジェイムス・ディオが絡んでいたバンドに興味がある方
- メロディが綺麗でギターフレーズも少し個性があったバンドに興味がある方
- パーティーソングでも重厚感が存在する不思議なバンドに興味がある方
バンド:ROUGH CUTT(ラフカット) について
ROUGH CUTT(ラフカット)というバンド名を聞いて
ジャニス・ジョップリンの曲をカバーしたバンドでしょ?
初期の頃、ギタリストのジェイク・E・リーが在籍していたバンドでしょ?
メジャーデビュー前にロニー・ジェイムス・ディオがプロデュースしたバンドでしょ?
マネジメントはロニーの奥さんのNIJI MANAGEMENTでしょ?
メンバーチェンジも多かったバンドでしょ?
などなど・・・
どれも正解!
1984年にメジャーのワーナー・ブラザーズと契約。
1985年にフルアルバム「ROUGH CUTT」をリリースする。
1980年代初期にサンディエゴで結成されたバンドは・・・LAメタル勢の中に括られることにあるのだが・・・・。ジャニス・ジョップリンで有名な曲(もともとはアーマ・フランクリン)をヘヴィロックカヴァーをしていたり、 オーストラリアのバンド”Choirboys(クワイアボーイズ)の楽曲他のバントも違う個性を持ったバンドだったんです。。。。
初来日は1985年でした。東京お台場のお台場運動広場で開催されたスーパー・ロック’85フェスティバル(※)で演奏しています!
1985年は、ディオ、フォリナー、スティング、ママズ・ボーイズ、ラフ・カット、アースシェイカーというバンドが出演。
※1984年に開催された、スーパーロック’84 in Japan(名古屋、福岡、大阪、所沢)の続編。(1984年のラインナップはボン・ジョヴィ、ホワイトスネイク、スコーピオンズ、マイケル・シェンカー・グループ、アンヴィル)個人的には84年のラインナップが凄く好き。
アルバム「ROUGH CUTT」について
1984年にワーナー・ブラザース・レコードと契約した際は第3期メンバーの時だったようです。
実は、レコーディングよりも前にヨーロッパツアーを決行していたり、ちょっと活動自体が変則な感じでしたが、レコーディング後、アメリカの広範囲をバンド”Krokus(クロークス)”のサポートアクトとして回ったり、バンド”Accept”とか”Dio”などともツアーを共にしたり、結構盛んな活動をしていました。
ROUGH CUTT(ラフ・カット)のメンバー
ロサンゼルスを拠点に活動していたRATT(ラット)にも在籍していたメンバーだったりと何気に80年代前半のアメリカン・ハードロックバンド界隈の有名バンドの名前もチラホラ出てきますね。
もちろん、ROUGH CUTT(ラフ・カット)脱退後に有名バンドに在籍したり、後からROUGH CUTT(ラフ・カット)のメンバーになる人も有名バンドに在籍していた経験があったりと…。当時よくある話だったのかも知れませんね。
第1期:1982年-1983年
VO:Paul Shortino(ポール・ショーティノ)
G :Jake E. Lee(ジェイク・E・リー)
Ba:Joey Cristofanilli(ジョーイ・クリストファニリ)
Key: Claude Schnell(クロード・シュネル)
Ds:Dave Alford(デイヴ・アルフォード)
第2期:1983年-1984年
VO:Paul Shortino(ポール・ショーティノ)
G :Craig Goldy(クレイグ・ゴールディ)
G :Chris Hager(ジェイク・E・リー)
Ba:Matt Thorr(マット・ソーア)
Ds:Dave Alford(デイヴ・アルフォード)
第3期:1984年-1987年
VO:Paul Shortino(ポール・ショーティノ)
G :Amir Derakh(アミア・デラク)
G :Chris Hager(クリス・ヘイガー)
Ba:Matt Thorr(マット・ソーア)
Ds:Dave Alford(デイヴ・アルフォード)
その後もメンバーチェンジや再結成などを繰り返す
2019年になると…なんとボーカルのPaul Shortino(ポール・ショーティノ)が脱退します‥。
TOMOZY のアルバム「ROUGH CUTT」評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. TAKE HER
ボーカルのカッコよさ以外に、ツインギターもカッコいい!! 多分、85年当時よりも好きになっている自分がいる!
https://youtu.be/WzfMAULvNyU?si=3aRdkib2jCV8-eJB
02. PIECE OF MY HEART(邦題:心のかけら)
ジャニス・ジョップリンで有名な曲(もともとはアーマ・フランクリン)のカバー。当時も思っていたけど、カッコいい! この感覚は変わらないですね。今でも・・・。 今聴くとそんなにヘヴィに聴こえない・・・。
03. NEVER GONNA DIE
この曲大好き! 当時も好きだったし、夕日が似合う! と勝手に思っていた曲。 この曲と同じような印象だった、ドイツのバンド ACCEPT が1985年に発売した「Metal Heart に収録されていた曲「Screaming for a Love-Bite」とこの曲を連続でテープに録音してよく聴いていましたよ・・・。 今聴いても 好きな曲に変わりはない!! 実はオリジナルはオーストラリアのバンド CHOIRBOYS(クワイアボーイズ)の曲(1983年にリリースしたアルバム「CHOIRBOYS」収録)です。
04. DREAMIN’ AGAIN
ヘヴィなサウンドだけど、メロディはかなりメロディアス・・・。
05. CUTT YOUR HEART OUT
ザクザクと刻むギターでノリノリに! ドラムも結構カッコいい・・・。ギターソロはもちろんツインなので順にソロ弾きます!! そうそう、こういう感じのメタルサウンド・・・懐かしい
06. BLACK WIDOW
ちょっと暗い? ヘヴィにゆっくりと攻めてくる・・・・。でもメロディはやはりメロディアス・・・。思いっきりエモーショナルに歌いまくる Paul Shortino ! 流石にヘヴィ・・・。
07. YOU KEEP BREAKING MY HEART
妖し気なイントロ・・・。スローな楽曲。そして少しずつ歪んだギターも加わり・・・ヘヴィロックへと・・・・。多分、この手は当時苦手だったかも・・・。今、聴いてもそんなにイイとは感じなかったけど、ツインで攻めるギターソロ、結構カッコいいと思った! ギターソロ終わりにボーカルのハイトーンでの雄たけびが・・・・。
08. KIDS WILL ROCK
あらら・・・リズムがポップだけど、怪しげな雰囲気のイントロ・・。イイ感じのノリだけど、どこか明るくなれないところがカッコいい!! こういう感じの曲は、他のバンドでもあったかもね。。 でも聴き込むと結構カッコいいと感じるのは不思議!
サビで子どもたちのコーラスが入るのはご愛敬?
09. DRESSED TO KILL
HR/HM系のバンドで、こういう感じの曲 多かった気がする・・・。多分、この感じ、音色的な面でそれほど好きではない ことに気付く・・・。
10. SHE’S TOO HOTT
キャッチーな感じのイントロ! リズムもポップ! でもパーティバンド的なハチャメチャ感にならないのは流石? でも、ギターソロは結構好きかも・・・。
映像で楽しむ ROUGH CUTT は諸事情により掲載できません。
今回は公式系の動画を見つけることができませんでしたので割愛致します。。。
あとがき
ROUGH CUTTに収録されたカバー曲のオリジナルとの比較
PIECE OF MY HEART オリジナルとカバー
まずは「PIECE OF MY HEART」をアーマ・フランクリンとジャニス・ジョップリンのバージョンをお楽しみください! そして、最後にROUGH CUTTバージョンで締め!
ERMA FRANKLIN 「PIECE OF MY HEART」 1967年
JANIS JOPLIN 「PIECE OF MY HEART」 1968年
PIECE OF MY HEART と聞くとJANIS JOPLINの楽曲と思ってしまう位、こちらが有名になっちゃいました。
Rough Cutt 「PIECE OF MY HEART」 1985年
そして、今回の主役ROUGH CUTTのバージョン。やはりヘヴィメタル/ハードロックバンドらしい音作りです!
NEVER GONNA DIE オリジナルとカバー
CHOIRBOYS 「NEVER GONNA DIE」 1983年
オーストラリアのシドニーで結成されたロックバンドの1stアルバム「Choirboys」に収録された楽曲。
ちなみにライブ演奏の「NEVER GONNA DIE」 2017年にリリースされたライブアルバムだとROUGH CUTTで始めて聴いた人にも受け入れやすい音かと思いますので、ライブバージョンもどうぞ。。
Rough Cutt 「NEVER GONNA DIE」 1985年
当時のアメリカンサウンド的なアプローチに哀愁をプラスした感じでしょうかね。エモい感じで歌い上げちゃいながら、ギターソロなどは当時のアメリカのHR/HMって感じがゾクゾクします。
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
高校生の頃・・・
ROUGH CUTT(ラフカット)の NEVER GONNA DIE のPVを観て、イイ曲と思ったのがこのバンドを知る切っ掛けだった。
その後、ジャニス・ジョップリンのカバー曲「PIECE OF MY HEART」をラジオで聴いて、アルバムを聴くことに・・・。最初は、たしか、レンタルしたと思います。
その後、ワーナーハードロック1500シリーズでCD再発した時(2010年頃?)にCDで購入して、今、手元にある・・・。
このアルバム発売時期・・・80年代
GLAM ROCK、PUNK、ROCK&ROLL、HARD ROCK、HEAVY METAL ・・・
ちょっとルックス派手目のロックバンドが好きだった。
どちらかというと長髪系が好みだった時期・・・。
まぁ、好んで聴く感じだったけど・・・
曲がカッコ良ければ、曲が気に入れば・・・別に長髪じゃなくても、ポップスターでも良かったんですけどね・・・。
なので、EUROBEAT も好きな曲多いしね・・・。
まぁ、中学・高校時代は 派手なの好きでしたから・・・・。
ROUGH CUTT に関しては、それなりに派手なルックスだったんだけど、バンドそのものには夢中にはならなかった。 何故だか・・理由はわかりません。
曲は凄く好きだったんだけどね・・・。
それではまたね~。
今回は ROUGH CUTT「ROUGH CUTT」(1985年)でした
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