前作よりもロックしているADAM ANTのソロ3作目。
商業的にはパッとしなかったようですが、好きなアルバムのひとつである!
それに、このアルバム発表後、ミュージック・シーンから離れてしまうADAM ANT。
アルバムの商業的なセールスが今一つだったかどうか不明ですが、俳優業に専念するとの事でしたねぇ~。こ、いいアルバムなんだけどなぁ~・・・。
ADAM ANT「VIVE LE ROCK」(1985年)
こんな方におススメ
- 80年代のブリティッシュ・ロック/ポップスが好きな方
- 80年代の流行音楽に興味がある方
- マニアックなアーティスト・音楽好きな方
- 商業的にヒットしなかった名作アルバムに興味がある方
- 演劇もアートもファッションも好きなロック/ポップス好きな方
アルバム「VIVE LE ROCK」について
AᗡAM ANTのソロ名義での3rdアルバム。
正確には本作品からAᗡAMではなく、ADAMとDの反転文字を利用しなくなった。
前作の2nd「STRIP」はポップなサウンドに振ってきてましたが、本作「VIVE LE ROCK」はロック色が強いアルバムに振ってきました。
とは言っても、AᗡAM AND THE ANTS時代のようにツインドラム(デュアルドラム)で攻めてくるパターンの採用はありません。
その分、4ピースのバンドスタイルでの楽曲により、少しワイルドな感じが復活しています。
前作「STRIP」のアメリカでの大規模なツアーにおけるツアーマネジメントを契約した時に、「STRIP」、次回作品でアメリカのビルボードTOP20に入ればボーナスが支払われる契約内容も含まれていたらしいので・・・・。
それなりのリアクションを得るものの、「STRIP」は65位。
ということで、次回作品がこの「VIVE LE ROCK」なのだが、盟友Marco Pirroni(マルコ・ピローニ)との創作活動にも力が入ったと思われます。
アルバム発売の前の1984年にシングル「APOLLO 9」を発表。
1985年に「VIVE LE ROCK」を発表。
しかし、こちらは131位と結果は満足のいくものではなかった。
この結果はレコードレーベルがプロモーション活動を積極的に取り組みたがらなかったため、とAᗡAM ANTの自伝”STAND AND DELIVER”で語っています。
そして彼の音楽活動の将来についても憂鬱になっていたと述べています。
本作「VIVE LE ROCK」、いいアルバムだと思いますが、受け入れられなかったんでしょうかねぇ?
プロモーションって結構、大事なんだと考えさせられますね・・・・。
AᗡAM ANTの心境にも変化があったんでしょう。
本作「VIVE LE ROCK」の後、俳優業へ転身したかのような活動が多くなりました。
アルバム「VIVE LE ROCK」のバンドメンバー
Vo:ADAM ANT(アダム・アント)
G :MARCO PIRRONI(マルコ・ピローニ)
Ba:CHRIS DE NIRO(クリス・デ・ニロ)
Ds:COUNT WICZLING(カウント・ヴィクリング)
TOMOZY のアルバム「VIVE LE ROCK」評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. VIVE LE ROCK
4ピースのバンド構成+味付けでキーボードも多用している楽曲ですが、気持ちのいいリズムにキャッチーなサビメロディということもあり聴きやすい。中毒性のあるポップな楽曲は健在でした!
02. MISS THING
2曲目のイントロは曲への期待を膨らます感じで好きです。中毒性のあるリズムとメロディ、更にバックコーラスもインパクトある為、全体的に中毒度が高い。曲の展開(構成)も飽きない工夫がされているので楽しい1曲です!
03. RAZOR KEEN
3曲目、ゆったりした感じの中に70年代のグラムロック的な雰囲気を感じる好きな楽曲です。
04. RIP DOWN
明るい感じの曲ですが、どこか惚けた雰囲気もある。途中、ツインドラムの時のようなドラムが入ってきたりと少し懐かしい雰囲気を持った曲ですね。
05. SCORPIO RISING
繰り返されるサビのメロディ…。全体的にどこか地に足が地ていない感じで浮遊感のある楽曲。
最後まで地に足は付かない…。
06. APOLLO 9
イントロのカウントダウンからのノリノリボーカルメロディ!
ノリも良く、一緒に歌いたくなる1曲!この曲好きです!
07. HELL’S EIGHT ACRES
この曲凄く好きです! メロディはポップながら、リズム隊の進行やバックコーラスの入り方!盛り上がる1曲ですね。唯一、そこはちょっと。。。と思うのが、ギターソロの前半部分の音作り。。。
08. MOHAIR LOCKER ROOM PIN‐UP BOYS
ジャングルビートを復活させた感じですが、音作りが軽い感じの聴こえるのが少し残念です。
80年代の音色で考えず、70年代の楽曲として思えば、結構イイ感じに聴こえるのは何故??
09. P.O.E.
ツインドラムのジャングルビートはありませんが、曲展開などADAM &THE ANTS時代やソロの初期のようなメロディ構成の曲です。全体的にはカントリー風な曲です。
10. APOLLO 9 ACCAPELA REPRISE
ほぼアカペラのAPOLLO 9…。
映像で楽しむ「VIVE LE ROCK」
Adam Ant – Vive Le Rock (Official Video)
アルバム1曲目 映像もポップな仕上がりで楽しめます。
Adam Ant – Apollo 9
先行シングルだった「Apollo 9」のMV。ちょっとお茶目なファッションで登場するADAM ANTが見どころ。
Adam Ant – Vive Le Rock (Live Aid 1985)
おまけとして、1985年に行われた ライブ・エイドからVive Le Rockの映像!貴重なLiveパフォーマンス
あとがき
TOMOZYの アルバムに纏わる想い出
AᗡAM AND THE ANTS(アダム アンド ジ アンツ)/AᗡAM ANT(アダム・アント)を知る切っ掛けとなったアルバムです。
当時、ハードロック/ヘヴィメタルにも興味を持っていた時代でしたが、何故かアルバムジャケットに魅かれて購入したと記憶しています。
もちろん、パンク/ロックンロールも好きで聴きますので、それほどジャンルにはこだわらない感じでもあるので、自然の成り行きです。
既に爆発的な人気は衰えていましたが、中学生の頃に雑誌”MUSIC LIFE”で見たこともあったと想い出したりもしましたね。
聴いてみたら、結構カッコよかったこともあって、その後、ソロ作やバンド時代の音源を集めることになるのでした。
1985年発売のオリジナル版のジャケット↓
2008年ジュエルケース・プレス盤のジャケット↓
今回は、AᗡAM ANT「VIVE LE ROCK」(1985年)アルバム・レビューでした!
またねぇ~
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