JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS『GOOD MUSIC』(1986年)
こんな方におススメ
- パンキッシュなロックンロールバンドが好きな方
- 60年代のロックンロールも好きな方
- 現役(還暦過ぎてます)でロックしている女性の過去作を聴いてみたい方
- 映画「ランナウェイズ」を見て彼女らの音楽に興味をもった方
- マイケル・J・フォックスの映画は全部観たよって方
視聴コーナー
JOAN JETT (ジョーン・ジェット)について
元々、1970年代、ガールズロックバンド、The Runaways(ザ・ランナウェイズ)の創始者のひとりとして、リズムギターを担当。リードヴォーカルを取る楽曲もあった。
平均年齢が16才という若いグループで1976年には1stアルバム「The Runaways(悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン)」を発売。 邦題・・・凄くインパクトあるよね!?
1977年には2ndアルバム「Queens of Noise(クィーン・オブ・ノイズ)」を発売。
日本でも人気のあったグループで、1977年には来日公演が開催された。
その際は空港にファンが押し寄せて大変だったらしい。
日本滞在中、数多くのテレビ番組に出演。
日本公演を収録したライブアルバム「ライブ・イン・ジャパン」も1977年に発売。
その日本公演中に・・・
ベースを担当してた Jackie Fox(ジャッキー・フォックス)が脱退表明。
後任にはVicki Blue(ヴィッキー・ブルー)が加入するが・・・。
バンドの看板娘、ヴォーカルの Cherie Currie (シェリー・カーリー)も脱退。
JOAN JETT (ジョーン・ジェット)はすべての曲のヴォーカルを担うことになる。
1977年、新体制でアルバム「Waitin’ For The Night」を発売。
1978年には・・・
バンドとともに歩んできた育ての親とも金銭問題などで決裂・・。
マネジメントもレコード会社も契約破棄となり、新しいマネジメントとレコード会社と契約するが、メンバーの体調不良など・・でメンバーチェンジ・・・。
アルバム「And Now The Runaways」を発売するも・・・。
1979年 解散
ギタリストのLita Ford(リタ・フォード)とJOAN JETT (ジョーン・ジェット)の間で音楽的意見の違いが表沙汰となった。
JOAN JETT (ジョーン・ジェット)はパンクロック寄りのロックンロールを!
Lita Ford(リタ・フォード)はハードロックを追求したい・・!
音楽的意見の不一致がバンド解散へと導くのであった。
その後・・・・JOAN JETT (ジョーン・ジェット)はソロ活動を開始。
イギリスに渡り、ソロ活動の実績を積み上げる。
そして1980年にソロ名義のアルバム「Joan Jett」をヨーロッパで発表する。
このアルバムはアメリカでの主要レーベル数十社から良い返事は貰えず・・・
最後の手段として・・・JOAN JETT (ジョーン・ジェット)は自ら自主レーベルを立上げ、自主出版することにした。
当時、一緒に活動していたプロデューサー/ソングライターの Kenny Laguna(ケニー・ラグナ)と共に自主レーベル「ブラックハート・レコーズ」設立。
1980年、1stアルバム「Joan Jett」を作成。
これが、自身のレーベルを始めた、はじめての女性アーティストとなった。
そして・・・バンド結成に向けて・・・動き出す。
これが、バンド、THE BLACKHEARTSの始まりである。
メンバーは時とともにメンバーチェンジもあったが、ライブを実施し、LPレコードを売るツアーを決行しながら、地道に活動を続けていく。
しかし・・この活動にも無理が生じはじめたころ。。。
新しくBoardwalk Records(ボードウォーク・レコーズ )と契約を結ぶ。
自主レーベルからの自主出版1stアルバム「Joan Jett」 は
1981年、1stアルバム「Bad Reputation(バッド・レピュテーション)」 とタイトルを変更して再発売。
続けざまに
1981年、2ndアルバム「I Love Rock ‘n Roll(アイ・ラブ・ロックンロール)」発売
シングルカットされた「I Love Rock ‘n Roll」は全米1位を獲得
1982年3月から7週間も全米1位を維持した!
原曲はThe Arrows(アローズ)の曲である。
1983年、3rdアルバム「Album(アルバム)」を発売
→この時からレーベルが自身のレーベル「Blackheart Records」に戻る
1984年、4thアルバム「Glorious Results of a Misspent Youth」発売
→1998年に再発された(邦題:魅惑のブラックハーツ)
1986年、5thアルバム「GOOD MUSIC」発売
→このアルバムから販売経路に変化があり、CBS SONYから発売された。
1988年、6thアルバム「Up Your Alley」発売
1990年、7thアルバム「The Hit List(雨を見たかい)」発売
→自身初のすべての収録曲はカバー曲であった
1991年、8thアルバム「Notorious」発売
1994年、9thアルバム「Pure and Simple」発売
→このアルバムはワーナー・ブラザース・レコードから発売された
2004年、10thアルバム「Naked」発売
2006年、11thアルバム「Sinner」発売
2013年 12thアルバム「Unvarnished」発売
2015年に、「JOAN JETT & THE BLACKHEARTS」名義でロックの殿堂入りを果たす!
現在、2020年も現役(還暦超えてます!)の女性ロックンローラーである!
JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS 、アルバム「GOOD MUSIC」時のメンバー
Vo&G:JOAN JETT(ジョーン・ジェット)
G:RICKY BYRD (リッキー・バード)
Ba:KASIM SULTAN(カシム・スルトン)
Ds:THOMMY PRICE(トミー・プライス)
多分、収録曲の何曲かは弾いているのでしょう。
元メンバーもクレジットされていました。
Ba:GARY RYAN(ゲイリー・ライアン)
Ds:LEE CRYSTAL(リー・クリスタル)
アルバム「GOOD MUSIC」のゲストミュージシャンも凄い!
DARLENE LOVE(ダーレン・ラヴ): background arrangements & vocals
THE BEACH BOYS(ザ・ビーチ・ボーイズ)関係
MIKE LOVE (マイク・ラブ): Vocals
BRUCE JOHNSTON(ブルース・ジョンストン) : Vocals
AL JARDINE(アル・ジャーディン) : Vocals
BILLY HINSCHE(ビリー・ヒンシェ) : Vocals
BOBBY FIGUEROA(ボビーフィゲロア): Vocals
etc・・・。
JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS(ジョーン・ジェット アンド ザ・ブラックハーツ)の音楽性
少しパンキッシュなロックンロール。
もともと、Suzie Quatro→Suzi Quatroに芸名変更して渡英して活躍していたベーシストへの憧れもあり、ミュージシャンになったJOAN JETT。
Suzi Quatroのハードなロックンロール/グラム・ロックからの影響も強いでしょう。
※グラム・ロックと呼ばれるバンドへ楽曲提供していた方々と同じライティング陣がSuzi Quatroをサポートしてたので・・・Suzi Quatroもグラム・ロックの輪の中へ・・・
また、フィラデルフィア出身の多くのロックバンドに共通してみられる、鋭く激しいビートからの影響も大きい。
基本的にはオーソドックスなロックンロールを得意としている。
ギターをかき鳴らしながら歌う、JOAN JETT。
日本の女性ミュージシャンも影響を受けた方も多いでしょう。
TOMOZY のアルバム評価
収録曲へのコメント
01. GOOD MUSIC
オープニング曲は・・・綺麗な曲でスタートです。なんとなく60年代風・・とでもいうのでしょうか?
タイトル通り! Good Musicです! 休みの日のスタート時に聴きたい曲!
コーラスには・・・!?あの・・・・方々が・・・! 雰囲気バッチリ!
好きな曲です!
02. THIS MEANS WAR
この曲はなんと! JOAN JETT(ジョーン・ジェット)がマイケル・J・フォックスと共演した映画「愛と栄光への日々(原題:Light Of Day)」に使われた曲。
映画では・・・劇中の架空バンド「The Barbusters」でマイケル・J・フォックスと一緒に演奏しています! なぜか、気持ちが落ち着く、好きな曲です!
後ほど、映画「愛と栄光への日々(原題:Light Of Day)」からヒットした曲を紹介します。
03. ROADRUNNER
Jonathan Richman and the Modern Lovers(ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズ)のカバー曲。 JOAN JETTのカウントで始まる煽り曲。ノリノリのロックンロールとJOAN JETTの シャウトがイカしてます!
04. IF YA WANT MY LUV
少しダークな感じで始まるが病みつきになるリズム隊の展開がたまりません。
05. FUN,FUN,FUN
ザ・ビーチ・ボーイズのカバー曲。もちろん、本家も登場させちゃうとこが凄い。
ロックンロール!大好きって感じで、JOAN JETTのヴォーカルもイイ感じに仕上がっています。
06. BLACK LEATHER
ラップを絡めたJOAN JETTの意欲作。
ラップ調のロックンロールといったら・・・。
AEROSMITHの「WALK THIS WAY」か、この曲かってくらい・・カッコイイ!
07. OUTLAW
ミドルテンポながら、ロックンロールしてるイイ曲です!
コーラスメロディも綺麗にきまり、雨の日でも楽しくなりそうな曲です!
08. JUST LUST
Stevie Nicks(スティーヴィー・ニックス)との仕事を行ったRick Nowels(リック・ノウェルズ)が関わった曲。(その後、Belinda Carlisle(ベリンダ・カーライル)も・・)
単調ながら、カッコよすぎる曲!病みつきになる曲です!
09. YOU GOT ME FLOATIN’
ジミ・ヘンに挑戦!するJOAN JETT!それなりにカッコイイ。
10. CONTACT
ラストはポップセンス満載の明るい楽曲。なんだか、気分が晴れる楽曲。
海辺の道をゆっくりドライブしたくなる曲で好きな曲。
全体的に聴いていて楽しくなるアルバムです。。
このJOAN JETT AND THE BLACKHEARTS「GOOD MUSIC」の日本国内盤で未開封だとレアもののようです。
映像で楽しむ 『GOOD MUSIC』⁺α
このアルバム発売当時の映像を中心に紹介します!
アルバム『GOOD MUSIC』収録曲のMV
Good Music – 1986
Roadrunner USA – 1990
映画『愛と栄光への日々(原題:Light Of Day)』
マイケル・J・フォックスと共演した映画「愛と栄光への日々(原題:Light Of Day)」に使われた曲。
映画では・・・劇中の架空バンド「The Barbusters」でマイケル・J・フォックスと一緒に演奏しています!
The Barbusters (AKA Joan Jett & The Blackhearts) – Light of Day (Offiical Video)
あとがき
TOMOZY(トモジー)のアルバムに纏わる個人的な想い出
JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS のアルバムを初めて購入したのが
この「GOOD MUSIC」でしたね。
元々はThe Runaways(ザ・ランナウェイズ)のアルバムを入手した後だったかな。
女性版、NEW YORK DOLLS ?なんて思っていましたが、、、そうでもなかった。
「Cherry Bomb」は気に入りましたけどね・・。
で、JOAN JETTの唄う「I Love Rock ‘n Roll」をどこかで聴いたんだが、どこでだかは思い出せない。
日本でJOAN JETT AND THE BLACKHEARTSのアルバムが出ることを知り、購入した。そしてハマった! JOAN JETTのヴォーカルかっこいい!
昔のアルバムは国内ショップには置いてるとこもなく(そもそも発売されてた??)
輸入盤で探すしかなく。。。結構、探し回った記憶ですね。
結構、探し回ったけど・・JOAN JETTのタブはあってもCDがない・・・。
で、忘れた頃に大型チェーン店で「Bad Reputation」が・・あった!
その後は・・・1枚、1枚・・増えていく感じでした。
「GOOD MUSIC」以降は日本盤で発売されたものもありましたけど、リアルタイムで購入できずに中古CDショップとかで発見したり。。。
まぁ、個人的にですが、ハズレがないのが良いんですよね・・・。JOAN JETT は・・。
まぁ、ストライクゾーンに入っているというか、ボール球でも打てちゃうくらいのゾーンですね。
今なお、現役のロック姉さん!
それから、このアルバムを聴いていると、、、、。
Chrissie Hynda(クリッシー・ハインド)率いるThe Pretenders を思い出します。
また、ほんの少しだけですが・・・。
Belinda Carlisle(ベリンダ・カーライル)がヴォーカルだったGO-GO’S・・・も思い出します・・・。
きっと、私だけだろう・・・と思いますけどね。
で、お三方の声質/音域的には・・
Chrissie Hynda(クリッシー・ハインド)が ”姉御肌レディ”・・で、
GO-GO’S時代のBelinda Carlisle(ベリンダ・カーライル)は”無邪気なキャピキャピガール”・・・・で・・・。
JOAN JETT(ジョーン・ジェット)は ”じゃじゃ馬ガール” とでも例えておきましょうかね!?。。。
例えは、全て良い意味で・・・ですよ。ご理解のほど、よろしくお願い致します。
そういえば、ベリンダ・カーライルとジョーン・ジェットって同い年ですな。
もしも、高校が一緒だったら・・・・・きっと犬猿の・・・。この話はやめておこう。
まぁ、みなさん、魅力的な音楽を奏でているの・・甲乙ありません!!!
JOAN JETT 関連商品
The Runaways
The Runaways の伝記映画作品(キャストは映画用に配役され、ボーカルのシェリー・カーリー役にダコタ・ファニングがキャスティングされましたねぇ。あとジョーン・ジェット役はクリスティン・ステュワートでしたがカッコよかったですね)
JOAN JETT (JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS)
The Gits との共作
映像作品、その他
今回は、JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS『GOOD MUSIC』(1986年)アルバム・レビューでした!
またねぇー。
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