80年代終わりに突如現れたグラマラスなロックバンド! 先駆者であるモトリークルーとポイズンのイイとこ取りしたような楽曲が魅力! 決して物真似バンドではない!! ハリウッドの片隅から ”Wanna‐be‐s” が衝撃デビュー!!
PRETTY BOY FLOYD「LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ」(1989年)
こんな方におススメ
- ハードなサウンドでキャッチーな楽曲が好きな方
- グラム色のあるハードロック/ヘヴィメタルに興味がある方
- ルックス先行で、ケバいキャラを毛嫌いしてしまった方
- 一発屋!?でもいいじゃない! イカした楽曲満載ならと思う方
- グラマラスなロックスターに憧れたことがある方
アルバム「LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ」について
グラムメタルバンドに分類されるPRETTY BOY FLOYD(プリティ・ボーイ・フロイド)の1stアルバム。
退廃美の世界と虚構の幻想という魔力を秘めた若きバンド!
なんのこっちゃ!? って感じで80年代のロサンゼルス辺りのバンドに付けられる言葉が・・こんなんばかりだったのも懐かしい・・・。
ケバい見た目でキャッチーなメロディ・・・サウンドはハードロックだったり、ロックンロールだったり、パンクっぽかったり・・・。その手のバンドは好きな部類に入ります。
PRETTY BOY FLOYD(プリティ・ボーイ・フロイド)について
RETTY BOY FLOYD(プリティ・ボーイ・フロイド)について
17歳のSteve Summers(スティーヴ・サマーズ)と15歳のKari Kane(ケリー・ケイン)の二人の夢物語から始まります。
「大人たちからはしかめっ面をされ、子どもたちからはアッと驚くような恰好/ルックスでKIDZの気持ちを代弁するような曲をプレイするバンドをつくろう!」って・・。
しかし・・・
他のメンバー集めにはかなりの月日が必要だった。
同年代メンバーとして、ベーシストはVinnie Chas(ヴィニー・チャス)に決まったが、ギターリスト選びには300名以上のギタリスト候補を挙げてみたものの、当時の二人に”ピン”と来るような人物には出会えなかった・・・。
そこで地元のロック情報誌に”バンド名(PRETTY BOY FLOYD)と3名の写真付き”でメンバー募集を募った。
もちろん・・・ライブ経験もない 無名のバンドだが、写真はもちろんケバイ奴!
この広告を目にした、Kristy Majors(クリスティ・メジャース)の友人が、本人に連絡しメンバーにデモテープと写真を送ってみたところ・・・・。
その当時のKristy Majors(クリスティ・メジャース)は髪はお尻当たりまであった超ロングヘアだった。
このルックスが決め手となり、4人目のメンバーが決定した!
あっ! もともとデモテープはモトリーっぽい曲だったみたいです。
と、ここまで歴史を振りかえってみて、お気付きの方も多いと思いますが、かなり見た目を重視していることが伺える。
とは言え、曲作りもメンバー探しの期間にアイデアは沢山できていたようで、、ギターリスト加入後はPRETTY BOY FLOYD のオリジナル作品として完成するのだった。
初ライヴを決行するにあたり、クラブでのライプ日程が決まる前から・・・「P.B.F. Coming Soon!」と記載されたビラ配りから始める作戦で、バンド天国のロサンゼルスで”Wanna‐be‐s”だらけの街でちょっとした噂になるまでに至った!
まだ音源もなし、ライブもやっていないバンド!なのに・・・
そして、初ライブ当日は・・・”ロキシー”というクラブで1,000人位のキャパ。
それなりに大きいクラスのクラブだったが、見事にソールド・アウト!
彼らの作戦は大成功!!!!
これが1988年のこと。
しかし、この作戦、楽曲やライブにそれなりの自信がなければできない作戦ですよね?
「なーんだ 見掛け倒しかよ!」って思われたら、次はない!!から・・・。
この初ライブから8か月後にはメジャーレーベルと契約!!って凄いね。
デビュー当時のPRETTY BOY FLOYD(プリティ・ボーイ・フロイド)
Vo:Steve Summers(スティーヴ・サマーズ)
G:Kristy Majors(クリスティ・メジャース)
Ba:Vinnie Chas(ヴィニー・チャス)
Ds:Kari Kane(ケリー・ケイン)
PRETTY BOY FLOYD(プリティ・ボーイ・フロイド)の音楽性
もろに自分たちの好きなロックバンドに忠実なサウンドを見せつけてくれます。
モトリークルーはもちろんのこと、KISSやチープトリック、SWEETといった70年代組も含めて、ハードなサウンドにキャッチーなメロディをのせてくるといったもの。
まぁ、キャッチーなメロディをハードなサウンドで表現するといった方が適切かもしれませんね。
また、ヴォーカルのSteve Summers(スティーヴ・サマーズ)は器用なところもあって・・・。
曲がモトリークルーぽい時はモトリーのヴォーカル:ヴィンスニールのような声で歌い、POISONぽい時は、ブレット・マイケルズのように歌います。
そして・・・甘酸っぱい楽曲も・・得意!?
TOMOZY のアルバム「LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ」評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ
オープニングSEもセットになっているアルバムタイトル曲。バスドラのツーバスなどハードなサウンドにサビはキャッチーながら、アルバム内では結構ハードな部類に入ります。
02. ROCK & ROLL ( IS GONNA SET THE NIGHT ON FIRE )
2曲目に入ると、キャッチーなメロディにノリの良いサウンドがカッコいい。この手の曲が好きな人にはたまらない魅力のある曲に仕上がっています。もちろん、掛け声やサビは声を出して楽しんでOKですよ~。なんとなくPOISON(ポイズン)を思い出したりして・・・。でもカッコいい。好きな曲です。
03. WILD ANGELS
綺麗なイントロ・・・。メロディも優しい・・・。あれ!? このバンドカッコいいじゃん!!と思うのであった・・・。前半戦に甘酸っぱい曲を持ってくるなんて!!ギターソロも曲にあった感じで好感度大!
04. 48 HOURS
この曲は、映画「ベスト・キッド3 最後の挑戦」のサントラに収録されていた曲です。この曲もなんとなく・・・POISONぽいかもしれませんが・・。もっとキャッチーな曲です! この曲もカッコいい。
05. TOAST OF THE TOWN
この曲はカバー曲。しかも、彼らのルーツとでも言っていい、MOTLEY CRUEが初期の頃にLIVEで演奏していた曲で・・・当時は未発表曲。 そのため、選曲自体はかなりのモトリーマニアだったんでしょうね。
06. ROCK AND ROLL OUTLOWS
この曲も元気のある曲です。初期のヴィンスニールのように歌います! サビも一緒にバックコーラス歌っちゃいましょう!
07. ONLY THE YOUNG
ちょっと切ない感じのイントロ、歌い出しも切ない感じがたまりません。そして・・曲調が変わり、キャッチーなノリの良い楽曲へと変化していきます。結構好きな曲です。
08. THE LAST KISS
アルバムで一番ポップなイントロ。どことなくPOISONっぽいが、ここまでくると、似ていようが、似ていまいが、どうでも良くなってくるでしょう。 だって、彼らの曲、カッコいいから。
09. YOUR MAMA WON’T KNOW
疾走感のあるドラムに弦楽器がたまりませんねぇ~。
10. I WANNA BE WITH YOU
ラストはもちろん・・・甘酸っぱいバラード・・・。って私の好きな終わり方です。ロックバラッドとして時折みせるパワーポップ感がたまりません。
アルバム全体を通してのコメント
捨て曲なしの渾身の1枚!って感じのアルバムです。
収録と同じ感じで歌えるのか? なんて思ったりもしましたが、アルバムを通して聴けば、そんなことはどうでもよくなる位、楽しいアルバムです!
※ちなみにライブでの Steve Summers(スティーヴ・サマーズ)のボーカルはそんに上手くなかった記憶です…。
オリジナル曲の出来もかなりキャッチーなので、この手の楽曲がすきな人には堪らない1枚でしょう!
私も好きなアルバムです!
映像で楽しむ「LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ」
メンバーの Kristy Majors(クリスティ・メジャース)公式YouTubeから数曲紹介します!
PRETTY BOY FLOYD “ROCK N’ ROLL (IS GONNA SET THE NIGHT ON FIRE” OFFICIAL MUSIC VIDEO
お化粧はバッチリ決めているけど、全身レザーで固めたルックス!
もろにモトリー・クリーとポイズンを足して二で割った感じ!! この楽曲はかなりキャッチーです!
PRETTY BOY FLOYD ” I WANNA BE WITH YOU” OFFICIAL MUSIC VIDEO
プリティ・ボーイ・フロイドのバラード曲って素敵です。
かなり甘酸っぱい出来で、この辺は、モトリーやポイズンよりも上を行った感じの出来でしたねぇ~
PRETTY BOY FLOYD -THE LAST KISS official video ※audio
audioでしたが、この曲は外せない!ということで…。
あとがき(TOMOZYのアルバムに纏わる想い出)
PRETTY BOY FLOYDに関しては、正統派ハードロック/ヘヴィメタル系が好きな方々からは毛嫌いされたバンドだったと思います。
でも、個人的には ”そういうの” が好き・・・。
MOTLEY CRUE(モトリークルー)とPOISON(ポイズン)のイイとこ取したようなバンドだったけど・・・楽曲良ければ! それで良しです!
比較的、デビュー時期が近い、アメリカのバンド POISON(ポイズン)やイギリスのTIGERTAILZ(タイガー・テイルズ)とかと比較されたような記憶ですね。
なんだかんだ言って、3バンドともタイプが少し違うんです・・。
個人的にはこの3バンドともに 好きなんですけどね。
あと、Enuff Z’nuff(イナフ・ズナフ)というバンド。
同じ1989年にメジャーデビューしてますね。
このバンドとは比較というよりも、90年代に向けて期待の新人バンドとして注目株だった。
それから・・・当時、このアルバム/バンド に関して、仲間内で 「ありか?/ なしか?」議論をした記憶ですね。
あり派の主張は、
曲がカッコよければそれで良し。好きなタイプの曲を演奏するバンドはいくらデビューしようが、その方が楽しめる!ってもんだ! という主張
なし派の主張は、
似たようなバンドだと、先に好きになったバンドを聴けばいいじゃん。オリジナルには勝てないし・・・。二番煎じ的なのはどうしても好きになれない。一途に好きなバンドを応援すべき!?
まぁ~、音楽の聴き方は自由だから、どっちでもいいんですけどね・・・。
勝利は「あり派」の記憶です。
「なし派」からでた、二番煎じ発言が・・・回りまわって自殺点となったのでした・・。
今回はPRETTY BOY FLOYD「LEATHER BOYZ WITH ELECTRIC TOYZ」(1989年)アルバム・レビューでした!
またねぇ~
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