80年代半ば、イギリスにもケバい ハードロックバンドが存在していた!
その名も TIGERTAILZ(タイガーテイルズ)!
ハードなサウンドにブリティッシュ特有の湿っぽさもあるメロディが魅力。
SをZ表記してしまうバンドは以前にもいたよねぇ~・・・この辺りの拘りも魅力!
TIGERTAILZ「YOUNG AND CRAZY」(1987年)
こんな方におススメ
- ハードなサウンドにキャッチーながら湿ったメロディが好きな方
- グラム色のあるハードロック/ヘヴィメタルに興味がある方
- ルックス先行で、ケバいキャラを毛嫌いしてしまった方
- バンドキャラクター ”クリント”(ドラ猫のようなトラ)が好きだった方
- 廃盤CDが多いため、コレクター泣かせのバンドが好きな方
アルバム「YOUNG AND CRAZY」について
グラムメタルバンドに分類されるTIGERTAILZ(タイガーテイルズ)の1stアルバム。
MUSIC FOR NATIONの社長に気に入られて、マネジメント契約後に制作・発表された。
内容は、ブリティッシュ特有の湿っぽさもありながら、キャッチーなメロディにハードなサウンドが心躍る楽曲でいっぱいの素敵なアルバムである。
TIGERTAILZ(タイガーテイルズ)について
TIGERTAILZ(タイガーテイルズ)について
1983年にアート・スクールに通っていた過去を持つ、ベースのPEPSI TATE(ペプシ・テイト)がバンドメンバーを探すところから物語がスタートします。何度かのメンバーチェンジもありながら・・・。
MUSIC FOR NATIONの社長の目にとまり、マネジメント契約を結ぶ。そして、同社からのレコードデビューが決まった。
デビュー当時のTIGERTAILZ(タイガー・テイルズ)
Vo:STEEVI JAIMZ(スティーヴィー・ジェイムズ)
G:JAY PEPPER(ジェイ・ペッパー)
Ba:PEPSI TATE(ペプシ・テイト)
Ds:ACE FINCHUM(エース・フィンチャム)
TIGERTAILZ(タイガーテイルズ)の音楽性
初期(デビューから1995年位)の頃は、ハードロック、ヘヴィメタル的サウンドにキャッチーだがブリティシュ特有の哀愁も感じるメロディがのるスタイルがベースとなっている。
ロサンゼルス組みのケバいルックスバンドとは、この点が相違するため、呆気らかんとした曲調ではないが、ステージングは動き回る動き回る! とくにベースのペプシテイトが特にステージングが派手でした。
楽曲の良さに加えて、派手なステージアクションも魅力だった。
音楽的ルーツは、ハードロック、ヘヴィメタル、グラムロックから影響されているようなタイプのバンドでしょうかね。
特記すべきなのは、ヴォーカリストの声質
1stのSTEEVI JAIMZ(スティーヴィー・ジェイムズ)がワイルド系だが、湿っぽい雰囲気漂わせながら歌うタイプ。
2nd以降、KIM HOOKER(キム・フッカー)が金属的なハイトーンを出すタイプだがライブ映えした感じ。
どちらも個性があったヴォーカリストだったのですが・・・
好き嫌いが激しそうな感じもします。
より大衆向けという観点と仮の話として、もう少し透き通った? 伸びやかな声質のタイプだったら・・・と思うこともあります(個人的意見です)。
個人的にはですが、2015年以降、このヴォーカル声質問題も解消されるんだけどね・・・。
TOMOZY のアルバム「YOUNG AND CRAZY」評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. STAR ATTRACTION
イントロから、これはカッコいいに違いない!と思わせる。そして曲が進むにつれ、知らず知らずのうちに身体が反応してしまっていることでしょう。ノリノリのハードロックです! 問題があるとすれば、ヴォーカルの声質が受け入れられるか!?って事くらいです!!
02. HOLLYWOOD KILLER
2曲目に入ると、もうヴォーカルの声質にもなれてくるので、問題ないかな? これまたノリの良いハードロック。この曲も自然と身体が反応しています! もちろんサビは一緒に歌ってしまいましょう!
03. BALLERINA
この曲はギターの旋律が美しい Instrumental です
04. LIVIN’ WITHOUT YOU
この曲は、ヴォーカル違いや初期テイクなど、いろいろなヴァージョンが存在する名曲。かなりメンバーは気に入っていたんでしょうかね? サビのメロディが素敵です!
05. SHAMELESS
アメリカ勢にも負けず劣らず、ちょっと明るめの雰囲気で攻めてきます! この曲もノリが良く素敵な曲に仕上がっています! 曲途中、ゆったりとする部分にセリフも入りながら・・・徐々に盛り上げてくる感じでギターソロに移ります! カッコイイ!!
06. CITY KIDZ
スラッシュメタル的リフから始まりますが、ハードロックンロールのノリの曲。これはこれでライブで盛り上がりそうです!!
07. SHOOT TO KILL
既にお得意?となった、ギターイントロでのつかみはOKな曲。キャッチーな感じのハードロック。パワーコードで刻みながら、Aメロを載せていく。この感じはたまりませんねぇ~。もちろん、掛け声は一緒に!!
08. TURN ME ON
疾走感もあって、暴れやすい曲。ドラムのみ・・からのベース&ヴォーカルのみの部分は鳥肌モノです。
09. SHE’Z TOO HOT
明るい感じのイントロ。歌部分も明るい感じを醸し出しています! サビは一緒に叫んでしまいましょう!って曲です。とてもキャッチーで好きな曲です。飛び跳ねて楽しみましょう。後半のギターフレーズも素敵です!
10. YOUNG AND CRAZY
この曲もなんかスラッシュ的なギターですが、軽くヘッドバンキングするには適したテンポ(!?)です。 でも途中でヘッドバンキングし難くなりますが、そこは頑張って曲に合わせていきましょう!?
11. FALL IN LOVE AGAIN
ラストはバラードで締めてきます! これが、凄くイイ曲です!
アルバム全体を通してのコメント
サウンドは80年代のHR/HMという感じですが、キャッチーな展開が多いため、肩肘張らずに聴けるのところがイイ。逆にもっとハードな楽曲を好む場合は物足りなく感じるかもしれませんが、ルックス的にもこの位ポップな要素があったほうが、聴く側からすれば、サウンドの予想がつきやすいので助かります‼
もしかしたら、ボーカルの声質に関しては、万人受けする声質ではないだろうから、好き嫌いがはっきりしそうですね。
しかし、楽曲は好きなタイプなので、問題なし! 結構、この手のバンドの中ではよくできたアルバムですよ。
映像で楽しむ「YOUNG AND CRAZY」※audio
オフィシャルのYouTubeチャンネルは80年代、90年代のミュージック・ビデオはなくaudioバージョンのみの為、フルサイズ音源としてお楽しみください。
TIGERTAILZ OFFICIAL – Star Attraction
アルバム1曲目として、イントロの雰囲気はこのアルバムへの期待が膨らみます!
TIGERTAILZ OFFICIAL – Livin’ Without You
この曲は、2ndアルバムでボーカリストが変わった後もレコーディングし直したりと思い入れのある曲のようです!
TIGERTAILZ OFFICIAL – Shameless
ポップな展開でノリが良く、ライブでも盛り上がりそうです!
※80年代前半にイギリスで活躍していた WRATHCHILD(ラスチャイルド)を思い出してしまった曲です!
TIGERTAILZ OFFICIAL – She’z Too Hot
この曲もノリがイイ、ポップな楽曲ですね! みんなで決めセリフ⁉ 「She’z Too Hot!」と叫びたくなる曲ですよ~
TIGERTAILZ OFFICIAL – Fall in Love Again
ラストにバラードを持ってくる!イイ曲順です。
この曲も月日が経っても、再録音したりと思い入れがある曲のようです!
ベーシスト: PEPSI TATE(ペプシ・テイト)の想い出とともに・・・
FALL IN LOVE AGAIN(FEAT. SUZI CHUNK)
PEPSI TATE(ペプシ・テイト)が亡くなった10年後、2017年公開のビデオクリップ。
PEPSI TATE(ペプシ・テイト)の生前の姿も映像に映し出されます
バンドキャラクター ”クリント”くん の作者は PEPSI TATE(ペプシ・テイト)
その名も”クリント”と名付けられていたバンドキャラクター
アート・スクール出身の、ベースのPEPSI TATE(ペプシ・テイト)が自身で作ったものだって。
あとがき(TOMOZYのアルバムに纏わる想い出)
80年代のロサンゼルスにおける”LAメタルムーブメント”でアメリカのバンドが注目されていましたが、ヨーロッパ勢も負けてはいません!
ケバイ感じのロックバンドの代表格と言ってもいいTIGERTAILZ(タイガーテイルズ)も日本でアルバムがリリースされるのは次回作からだったんですが、このアルバムは輸入盤を扱うお店で購入したんですよね。
まぁ、ジャケット買いってやつです! ジャケットに写るメンバー写真に、アルバム裏のイラストを見て、購入。
こういう場合、聴いてみたら想像と違うこともありますが、本作は ”あたり” のアルバムに私の中では分類されます! 予想通り、いや、それ以上にキャッチーなナンバーがてんこ盛りだったんですから・・・。
今回は TIGERTAILZ「YOUNG AND CRAZY」(1987年)アルバム。レビューでした!
またねぇ~
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