平均年齢16歳の若さでデビューし、世界でいち早く脚光を浴びたガールズロックバンドの1stアルバム!
邦題は「悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン」!ってどんだけ過激なタイトルつけてるんだ!?
THE RUNAWAYS「THE RUNAWAYS」(1976年)
こんな方におススメ
- 70年代ロサンジェルスの音楽シーンに興味がある方
- JOAN JETTやLITA FORDの名前を知っている方
- 敏腕プロデューサー、キム・フォーリーって名前を聞いたことがある方
- 映画「The Runaways」を観たことがある方
- とにかくガールズロックが好きな方
THE RUNAWAYS(ザ・ランナウェイズ)について
本国アメリカよりも日本で大人気!のガールズロックバンド!
バンドのスタートはドラムのSandy West(サンディ・ウェスト)とギターのJoan Jett (ジョーン・ジェット)の2名とプロデューサーのキム・フォーリーにより、バンド結成への歴史がスタート。
キム・フォーリーにより、シンガー兼ベーシストのMicki Steele((ミッキ・スティール)、後にマイケル・スティールの名でバングルスに加入))を加えた3ピースバンドとして活動を開始する。
3ピースバンドの時は、メインヴォーカルがMicki Steele(ミッキ・スティール)で、サブ的にJoan Jett (ジョーン・ジェット)だった模様。
ロサンゼルスのクラブなどで演奏する機会も増えていきますが・・・。
その後、もう一人のギタリスト、Lita Ford (リタ・フォード)が加入。
年齢的に年上だった、Micki Steele(ミッキ・スティール)が脱退する。
メンバー補強のため、Cherie Currie(シェリー・カーリー)をスカウト。
ベースにJackie Fox(ジャッキー・フォックス)を加入させて、5名のラインナップを完成させた。
1976年、1stアルバム「THE RUNAWAYS「悩殺爆弾(チェリーボム)〜禁断のロックン・ロール・クイーン」」発売。
Cherie Currie(シェリー・カーリー)のステージ衣装が奇抜なものが多かった!
ほとんど下着じゃん!? っていう、コルセット+ガーターベルトだったり。
邦題アルバムタイトルを考えた人は、1曲目の曲名とCherie Currie(シェリー・カーリー)のステージ衣装などの宣伝写真から考えたんでしょうね、きっと。
1977年、2ndアルバム「Queens of Noise(クィーン・オブ・ノイズ)」発売
1977年、来日公演が開催。
当時の日本におけるレコード売上げは、あのキッスやレッド・ツェッペリンと同じくらいだったていうのだから、人気はかなりのものです!
日本公演を収録したライブアルバム「ライブ・イン・ジャパン」も1977年に発売。
しかし・・・日本公演中に
ベースを担当してた Jackie Fox(ジャッキー・フォックス)が脱退表明。
後任にはVicki Blue(ヴィッキー・ブルー)が加入するも・・・。
バンドの看板娘、ヴォーカルの Cherie Currie (シェリー・カーリー)も脱退。
Joan Jett (ジョーン・ジェット)はすべての曲のヴォーカルを担うことになる。
1977年、新体制で3rdアルバム「Waitin’ For The Night」を発売。
1978年には・・・バンドとともに歩んできた育ての親(キム・フォーリー)とも金銭問題などで決裂・・。
マネジメントもレコード会社も契約破棄となり、新しいマネジメントとレコード会社と契約するが、
メンバーの体調不良など・・でメンバーチェンジもあったり・・・。
それでもアルバム「And Now The Runaways」を1978年にヨーロッパで発売(日本と英国では1979年)するが・・・。
ギタリストのLita Ford(リタ・フォード)とJoan Jett (ジョーン・ジェット)の間で音楽的意見の違いが表沙汰となった。
1979年 解散
Joan Jett (ジョーン・ジェット)はパンクロック寄りのロックンロールを!
Lita Ford(リタ・フォード)はハードロックを追求したい・・!
それぞれの道を歩むこととなる。
THE RUNAWAYS(ザ・ランナウェイズ)、メジャーデビュー時のメンバー
Vo&Key:Cherie Currie(シェリー・カーリー)
G&Vo:Joan Jett (ジョーン・ジェット)
G:Lita Ford (リタ・フォード)
Ba:Jackie Fox(ジャッキー・フォックス)
Ds:Sandy West(サンディ・ウェスト)
THE RUNAWAYS(ザ・ランナウェイズ)の音楽性
ハードロック? ロックンロール? パンクロック? グラムロック?
結構、ジャンル分けが難しいバンドかもしれません。
基本的にはハードロック/ハードロックンロールバンドで良いのかもしれません。
ギタリスト二人の影響されたミュージシャンも少し異なっています。
Joan Jett (ジョーン・ジェット)は結構、イギリスのグラムロック系が好き。
Lita Ford(リタ・フォード)はリッチー・ブラックモア好きでハードロックが好き。
1stアルバムは Joan Jett (ジョーン・ジェット)の曲が多いです。
2ndアルバムでは、結構、Lita Ford(リタ・フォード)も曲を提供し始めます。
更に・・・2ndアルバム位で・・・メインヴォーカルがCherie Currie (シェリー・カーリー)じゃなく・・・Joan Jett (ジョーン・ジェット)が務める曲もあったりして・・・。
ん~ん、そういうこともあってか・・・その後のCherie Currie (シェリー・カーリー)脱退へと繋がって来るんでしょうか???
まぁ、各々がロックンローラーになりたかったり、ミュージシャンになりたかったり、有名になりたかったりした、年齢が近いメンバーの寄せ集め的なバンドだったかもしれないし・・・。エゴも出てきて当然かも知れません。
その辺りは・・映画「THE RUNAWAYS」で確認してみよう!
視聴コーナー
PLAYボタンを押して、視聴しながら、続きをお読みいただけると幸いです。
TOMOZY のアルバム「THE RUNAWAYS」評価
「SUZI QUATRO」収録曲へのコメント
01. CHERRY BOMB
日本で大ヒットした曲(日本国内の洋楽チャートで1位獲得)。のちにJoan Jett (ジョーン・ジェット)自身も自身でカバーして話題となる。好きな曲ですね。結構単純明快な展開ですが、「Che、Che、Che、Che、Che、Che CHERRY BOMB!!」って癖になりますよ! ちなみに日本で最初のリリース時の邦題「悩殺爆弾」でした!
02. YOU DRIVE ME WILD(あなたに夢中)
ロックンロールナンバーです。ゆったりと身体を横に動かしてみてください!サビは結構カッコいいです!
03. IS IT DAY OR NIGHT ?(錯乱する頭脳)
繰り返しのギターフレーズが途中で止まったり、あれ?終わった?なんて思うラスト近くが妙に笑えてくるのはなぜだろうか?
04. THUNDER(恋の稲妻)
キャッチーな感じのメロディとノリの良いバックサウンドが心地よい曲です。結構好きなタイプの曲です。途中からピアノの音が薄っすらと聴こえてくる付近は耳を澄まして聴いてみましょう。結構カッコイイですよ。
05. ROCK AND ROLL
ルー・リードの曲。この辺の選曲はJoan Jett (ジョーン・ジェット)が一応、バンドの核だったんでしょうかね?
06. LOVERS
イントロ、カッコいいです。ヴォーカルが結構、かったるい感じでの歌唱です。ちょっとだけ反抗期なのでしょう。きっと!と思わせます。まだ16歳だもんね!って。
07. AMERICAN NIGHTS
どこかで聴いたことのあるようなギターフレーズがいい味出してます。突然入ってくるキーボードにビックリしながら、楽しんでください! またJoan Jett (ジョーン・ジェット)が最後の方で「AH!WOW!」とでも叫んでるんでしょうか? ビックリします!
08. BLACKMAIL
ノリの良いロックンロールを聴かせてくれます。ノイジーなギターソロも頑張ってます!
09. SECRETS
あっ!、アメリカのバンドだったよね? って思うようなイントロがカッコいい。ちょっと明るい感じのギターフレーズがカッコいい感じに仕上がっています。また、途中で入るキーボードもビックリはしません!
10. DEAD END JUSTICE(行きづまりの正義)
THE RUNAWAYS(ランナウェイズ)ってこんな感じだよね!?って思う曲。1曲目の「CHERRY BOMB」と似てますよーーーって、皆が思うのでしょうか???
安心してください、途中から、新たな展開が始まります!! ちょっと戸惑いますが、最後まで楽しみましょう!! 最後の方では、Lita Ford(リタ・フォード)の左指が唸りますから・・。
映像で楽しむ 「THE RUNAWAYS」
アルバム「THE RUNAWAYS」収録曲の映像集
The Runaways – Cherry Bomb MV
THE RUNAWAYSと言えば、この曲ですね!
日本での最初のリリース時の邦題が「悩殺爆弾」でしたね。
The Runaways – Cherry Bomb
あとがき
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
リアルタイムではありませんでしたが、高校生の頃、HANOI ROCKS 購入しようと思っていたら、同じ、日本フォノグラム系で販売されていた THE RUNAWAYS も 目に入ってきちゃったんです。名前は知ってましたから・・・・。
最初は、女性版NEW YORK DOLLS かと思ったんですが、音源聴いたら、違った。
もっとハードロックに近い。 それでも結構気に入った。特に1曲目の「CHERRY BOMB」、2曲目の「YOU DRIVE ME WILD」。
超お気に入りまではいかないものの、好きな曲も出来たので良しとしたアルバムのひとつです!
「CHERRY BOMB」は永遠に不滅です!
それからしばらくして、JOAN JETT・・のアルバムが国内発売されるってことで、買ってみた・・・ら、良かった!って流れに繋がる。
さらに後になり・・・
THE RUNAWAYSの歴史を描いた映画「THE RUNAWAYS」も日本では2011年だったかな? 公開されましたね。
原作はCherie Currie(シェリー・カーリー)の「ネオン・エンジェル」という自伝。
そのCherie Currie(シェリー・カーリー)役を演じるのは・・・子役として有名映画に何度も出演していた、Dakota Fanning(ダコタ・ファニング)だっていうので驚きでした!!
映画『ランナウェイズ』予告編映像
まぁ、映画館では観ていないんですね。観たのはDVD化されてからです。
映画「THE RUNAWAYS」ですが、イイ感じの映画でした!
今回は・・・THE RUNAWAYS「THE RUNAWAYS」(1976年)アルバム・レビューでした
またねーーー。
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