正真正銘、ロンドンが生んだパンクバンドだった! このアルバムはブリティッシュ・ロック史に衝撃を与え、世界に衝撃を与えたといっても過言ではないだろう。この時期には CRASH 然り、本人たちが望んでなくても 一括りに U.K.PUNK と呼ばれる バンドが注目を浴びた時期だった・・・。
THE DAMNED「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」(1977年)
こんな方におススメ
- 70年代後半 ロンドンのパンクムーブメントに興味がある方
- パンクって何だったんだ!? と興味がある方
- いつの時代もロックは楽しい! と思う方
- あの曲はこのバンドがオリジナルだったんだ!? と思ったことがある方
- 第二期以降のダムドは知っているけど、第一期は聴いていなかった方
アルバム「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」について
1976年に結成され、シングル「New Rose」をリリース。
これがロンドン・パンク(U.K.PUNK)として初めてのレコードリリースだった。
日本で、ロンドン・パンクと言えば、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムドという三大パンクバンドとして当時注目されていました。他にもストラングラーズとか・・。
アルバムの話の前に、ダムド結成までの歴史をすこし。
ダムドの原型として Subterraneans(サブテラニアンズ) という3人組のバンドが1975年に結成されました。
メンバーは、レイモンド・バーンズ(後のキャプテン・センシブル)と、クリス・ミラー(後のラット・スケイビーズ)。そして、元Bastard、元LONDON SS、後にThe Lords of the New Churchを結成するブライアン・ジェイムスがいました。
しかし、このSubterraneans(サブテラニアンズ)の活動は自然消滅してしまう。
そこに ”あの” マルコム・マクラーレンが関わってくる。マルコム・マクラーレン発案によって、新しいバンドをスタートさせようとしたが、これまた自然消滅してしまう。
活動を少しややこしくさせたのか? ダムド結成の種をもらえたのか?
結果的には、マムコム・マクラーレンと関わったことで、マルコムから紹介されたボーカリスト:デイヴィッド・レッツ(後のデイヴ・ヴァニアン)を知ることになり、ダムドが結成されたので結果オーライだったのかな?
1976年に、THE DAMNED は 当時のセックス・ピストルズのサポートを務めることになった・・・。
さらに「100 Club PUNK Festival」への出演、レコード会社との契約・・・。
そしてシングルリリースへ・・・。
そして1977年にこのアルバム「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」がリリースされた。
アルバムジャケットは、それっぽい! って感じだよね。
内容的にはちょいと、忙しないし 落ち着きもない演奏・・・。サウンドも薄っぺらい感じなのでハードロック好きな方からは嫌煙されるようなタイプ。
しかし、この衝動的なサウンドは、カッコいい!!
もちろん、音色の好みもあるので、ダムドはちょっと苦手という方もいるかもしれませんが、歴史的パンクアルバムとして「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」は重要な1枚であることは変わりません。
※音色的にはクラッシュの方が個人的には好きです・・・・けどね。
ちなみにプロデューサーはスティッフ・レコードのハウス・プロデューサーであり、Rockpile(ロックパイル)というバンドにも在籍していた、Nick Lowe(ニック・ロウ)です。
ダムドはその後、2ndアルバム『Music for Pleasure』をリリースしてツアーもこなしていましたが、ツアー中の脱退騒動などなどあり、1978年には解散してしまいます。
第1期のダムドはここで終了・・・。
第2期以降は ソングライティングのほとんどを手掛けていたブライアン・ジェイムスが在籍していないこともあって、音楽性は違う方向へ・・・。
TOMOZY のアルバム「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」評価
視聴コーナー
収録曲へのコメント
01. Neat Neat Neat
今聴くと暴走ロックンロールとかって感じに聴こえますね。これでバスドラがどっしりした音色だったり、ベース音ももっと太かったらハードロック好きも気に入るんじゃないか? って思いますね。
02. Fan Club
この曲のイントロ好きです。 展開も好きです。
03. I Fall
ちょっと古い感じもするロックンロールですが、バスドラ連打で、テンポが速い・・で音色の好みもありますが、今聴くとちょっと疲れる・・・。
04. Born To Kill
ちょっと明るい感じのロックンロール。こういう感じ好きです。プロデューサーはニック・ロウでしたね。 衝動的なサウンドを少しは聴きやすくしているんだろうなぁ~と思います・・。この曲大好きです。
05. Stab Your Back
やはりこの曲も忙しないねぇ~。
06. Feel The Pain
ちょいと怪しいイントロ・・・この感じは、再結成以降のダムドに影響してそうな曲です。
07. New Rose
この曲は滅茶苦茶好きです。音色はちょっと聴きずらいとこもあるんですが、それでも好きな曲です。
さらに様々なアーティストにカバーされているロックの名曲と言っていいでしょう。
※NEW ROSE のCOVER対決の記事を見る
08. Fish
ベースがカッコイイ!って思う楽曲。ボーカルは左右から攻めてくるので面白い。ギターも弾きまくり!! 各楽器がそれぞれ目立つ箇所が聴きどころ!
09. 1 Of The 2
メロディは結構ポップな感じですね。この曲も好きな曲です。ちょっとニューヨーク・ドールズを思い出します・・・。
11. So Messed Up
この曲も結構好きです。 コーラスが適当というか、きっちりと させないところがイイね。
12. I Feel Alright
ザ・ストゥージズ の『1970』のカバーですね。これも十八番のような感じでした。
13. Help (CDボーナストラック)
ビートルズの曲です・・・。 最初わからなかった・・・。
14. Singalonga Scabies (CDボーナストラック)
インスト。
アルバム全体に対するコメント
久しぶりの THE DAMNED「地獄に堕ちた野郎ども」でしたが、カッコいい!! まぁ一番最初に聴いた時(高校時代)は音色的にちょっとダメだったんですが、高校卒業後、好みが変化したのか、その後はかなり聴いていました!!
この1枚は必聴盤ですよ!
映像で楽しむ「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」
The Damned – New Rose (Official HD video)
シングル曲のオフィシャル・ビデオ‼
The Damned – Neat Neat Neat [BERLIN LIVE]
こちらは近年のライブから。なんか、今の方が好きかもしれない…。
あとがき
1970年代後半 当時、セックス・ピストルズ、クラッシュも早々にバンドを題材にした映画も公開されたけど・・・。
長年、映像的なものって、無視されてきた ダムド(無視されてたのか? 無視してきたのか? わかりませんが・・・。)でしたが、ダムドのドキュメンタリー映画もDVDされていましたね。
ドキュメンタリー映画『地獄に堕ちた野郎ども(THE DAMNED:DON’T YOU WISH THAT WE WERE DEAD)』紹介記事
今回は THE DAMNED「DAMNED DAMNED DAMNED(地獄に堕ちた野郎ども)」(1977年)アルバム・レビューでした。
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