PRETENDERS『LEARNING TO CRAWL』(1984年)
こんな方におススメ
- ストレートなロックンロールがお好きな方
- 女性ボーカルで落ち着いた艶のある低い声がお好きな方
- メロディがよくビートの効いたロックバンドをお探しの方
- 小降りの雨の日にも似合う音楽を探している方
- 独特な歌声と心地よいメロディとサウンドで深い眠りにつきたい方
視聴コーナー
アルバム『LEARNING TO CRAWL』について
もともとは記者だったクリッシー・ハインド率いるバンド。バンド自体はイギリスで結成。1979年にシングルデビュー(「STOP YOUR SOBBING」Kinksのカバー曲)。1980年に1stアルバム発売された。
ラジオでプリテンダーズの曲は聴いたことがあり、お気に入りのバンドでした。
ストレートなロックンロールバンド!
女性ボーカルのバンドやグループも好きなバンド/楽曲は沢山あります。
その中でも歌声が落ち着きのある包み込むような歌声のクリッシー・ハインドは、当時中学生だった頃の私含めて多くの方は、彼女の声に大人の魅力を感じていたことでしょう。
このアルバム『LEARNING TO CRAWL』は3枚目のアルバムとなるのですが、このアルバムを出すにあたり、いくつもの難関を乗り越えなければならなかったそうです。
2ndアルバム以降、ベーシスト(クリッシー・ハインドのボーイフレンド/ピート・ファードン)をクビにすることに、、。その数日後にギタリストが亡くなってしまう。さらにピートも亡くなってしまうという事態に!
クリッシーはというと1983年1月には出産を控えていたとのこと。(前記のベーシストとの子ではない/キンクスのレイ・デイヴィス)。
そんな状況でも諦めずにメンバーを探しつつ、他バンドのプレイヤーの協力を得ながらレコーディングされたっていうから凄い!
亡くなったメンバーへのレクイエム的なアルバムでもあるのでしょう。
なんと言っても、母親になったクリッシーは強かった!でしょうか。
最高のアルバムを完成させました。私も大好きなアルバムです。
これまでアルバムタイトルはバンドのセルフタイトルで2ndはⅡがついただけでしたので、3枚目もⅢだと思いましたが、アルバムタイトルがついた最初のアルバムでもあり、バンドにかける思いを感じます!
『LEARNING TO CRAWL』≒ ハイハイを学ぶ/覚える(で、日本語訳は良いのかな??)
要はバンドとして一からやり直して成長させていく心意気が込められたアルバムタイトルではないでしょうか。
商業的に、このアルバム『LEARNING TO CRAWL』は全英チャートで11位、全米ビルボードで最高5位を記録すす。アメリカではバンド最高位のアルバムになったんです。
アルバム「LEARNING TO CRAWL」にクレジットされているバンドメンバー
Vo&G:CHRISSIE HYNDE(クリッシー・ハインド)
G :ROBBIE McINTOSH(ロビー・マッキントッシュ)
Ba :MALCOLM FOSTER(マルコム・フォスター)
Ds :MARTIN CHAMBERS(マーティン・チェンバース)
参加ミュージシャン
G :BILLY BREMNER(ビリー・ブレムナー)
Ba : TONY BUTLER(トニー・バトラー)
Ba : ANDREW BODNER(アンドリュー・ボドナー)
Key:PAUL CARRACK (ポール・キャラック)
TOMOZY のアルバム評価
収録曲へのコメント
01. MIDDLE OF THE ROAD
アルバムの1曲目を飾るにはイイ感じの曲。速すぎず遅すぎず、ギターソロもノリノリで自然と身体が動き出します。ライブ演奏が目に浮かぶ。ウォーミングアップに最適!さすが!ストレートなロックンロール途中、ボーカル:クリッシー・ハインドの「ゴロ~ンニャーン」の最後が被り気味でハーモニカの音色が・・・・(そう聴こえるだけなんですがね・・)たまりません!
02. BACK ON THE CHAIN GANG
続いてもノリノリの曲かと思わせて、リズミカルなギターの音色とボーカル:クリッシー・ハインドの落ち着いた歌声が心を癒してくれます。メッセージ的にはバンド存続危機を乗り越えようとした時の想いやこれからのことへの想いをまとめたのでしょうか?
サウンド的には明るい感じがたまりません!
私は明るい午前中の小雨が降る街角で聴きたい曲です。または大きな木の下でこぼれ日を浴びながら・・・聴きたいと思う曲です。
03. TIME THE AVENGER
繰り返されるギター、ノリは単調でもイカしたロックンロール
04. WATCHING THE CLOTHES
ノリノリのロックンロール!サビはもちろん合唱しましょ!って感じで騒ぎやすい曲
ギターソロもノリノリの頭の中をかき回す感じでGood!
05. SHOW ME
やはり明るい小雨が降っている時に街角の喫茶店で窓の外を見ながら聴きたい!
なんとも言えないクリッシー・ハインドのヴィブラートと綺麗なギターサウンドときたら、たまりませんね!これ。
06. THUMBELINA
ロカビリーっぽいタッチで軽快に進んでいくドラム。カントリーっぽいところもあり、好き。
07. MY CITY WAS GONE
落ち着いたリズムで聴かせる楽曲だが、中学生の頃は退屈だった曲・・・。
ごめんねクリッシー・・・。
08. THIN LINE BETWEEN LOVE AND HATE
The Persuadersのカバー曲(1972年の作品)。ちょっと悲しい感じのピアノから始まる。R&Bらしいメロディラインを歌い上げてくれます。これは夜にゆったりと聴きたい曲です。
09. I HURT YOU
荒々しくも重い感じのギターがなんとも言えません。ゆったりと流れるリズムにゆったりと身体を預けて楽しみましょう。肩の力を抜いて・・・。
10. 2000 MILES
曲がフェードインしてくると・・・そこは・・・雪景色へと変わる。
クリスマスソングだが、どこか寂しい。クリスマスなのに!!会いたい!
って!遠く離れた場所にいる人・・・。切ないクリスマスソング。
もう少し長く演奏してくれてもいいのに!!!というくらい、曲の世界に浸っているところで終わってしまう。。。
10曲聴き終わると、初めからもう一度聴きたくなる作品!
映像で楽しむ PRETENDERS『LEARNING TO CRAWL』
このアルバム発売当時の映像を中心に紹介します!
アルバム『LEARNING TO CRAWL』収録曲のMV・LIVE映像
Pretenders – Back on the Chain Gang (Official Music Video)
Pretenders – Back On The Chain Gang (Live Aid 1985)
Pretenders – 2000 Miles (Official Music Video) [HD Remaster]
2000年以降の『LEARNING TO CRAWL』関連映像
The Pretenders – Middle Of The Road (recorded live at the Decades Rock Arena in Atlantic City, NJ.)
アメリカの音楽専門チャンネル「VH1」の企画ライブ(ロック/ポップスの50年を超える歴史の中から強い影響力を持つアーティストと互いにリスペクトしあう友人たちをゲストに迎えて行うライヴ・シリーズ)。
2006年に放送されたThe Pretendersの回からラストに演奏された楽曲。参加ミュージシャンには、IGGY POP(イギー・ポップ)もいます。この放送は後にDVD化された商品『The Pretenders – With Friends(邦題:ディケイズ・ロック・ライヴ)』が発売されました!
The Pretenders on Austin City Limits “Middle of the Road”
アメリカのTV番組「Austin City Limits」出演時の映像(2017年)
Pretenders – Back On The Chain Gang (Radio 2 Live At Home)
2020年にアコースティックバージョンで演奏された「Back On The Chain Gang」
あとがき
TOMOZY(トモジー)のアルバムに纏わる個人的な想い出
何と言っても、ラジオから流れたPRETENDERSの曲に魅了されたのは、小雨は降っているが、明るい土曜日のことでした。。。という記憶なのだが、果たして実際はどうだったのだろうか? 何となくいいように記憶しているだけなのか?
でも、PRETENDERSの曲の中では、小雨が降っている中、カーステレオで聴くと雰囲気バッチリに思える曲が多いと個人的に思います。
あとは小窓から外の景色が見える喫茶店で聴きたい。もちろん小雨の降る午前中。
このアルバムはPRETENDERSでは最初に購入したアルバムです。
その後に4thアルバム、ベスト盤、1st、2ndと揃えていったんです。
女性ロックアーティストの中でも独特な歌声はある意味特別な存在であるのでしょう。
天候問わず、聴いていられる感じがしますが、なぜか小雨が降っている明るい時間帯にどうしても聴きたくなる楽曲が多いです。
また、夜の時間帯も似合うという優れたサウンドはメロディの良さと歌声にあるのだと私は思いますが、皆様いかがでしょうか?
純粋でもなかっけれど、純粋な気持ちになってしまう時もある、なんとも言えない甘酸っぱい青春時代の想い出のアルバムとして・・・。
その後も20代後半以降もカーステレオでこのアルバムの曲を含め、PRETENDERSの楽曲はよく流していました。
PRETENDERS 商品関連
今回は、PRETENDERS『LEARNING TO CRAWL』(1984年)アルバム・レビューでした!
またねぇー。
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