FALLEN ANGELS『FALLEN ANGELS』（1984年）アルバム・レビュー

1984年、HANOI ROCKSが二度目の来日公演を終えた後、HANOI メンバー参加（ベースのサム・ヤッファ、ギターのナスティ・スーサイド、ドラムのラズル）のアルバムが発売された！　しかし、早々に廃盤となる。

当時はHANOI ROCKSと言えば、ボーカルのマイケル・モンローとギターのアンディ・マッコイの人気が高く、他の３名はというと・・・、どうしても先の２名には追い付かず・・・。
更に1984年と言えば、METALブームが盛り上がっていたこともあって、、、この手のパンキッシュなロックンロールは受け皿が小さい時代だった・・・。

FALLEN ANGELS『FALLEN ANGELS』（1984年）

こんな方におススメ

アルバム『FALLEN ANGELS』あれこれ

このアルバムの中心人物はKNOX（ノックス）を中心にHANOI ROCKSのメンバーがバックを務めたアルバムである。

曲自体はKNOX（ノックス）という人物が作っており、HANOIのメンバー（（ベースのサム・ヤッファ、ギターのナスティ・スーサイド、ドラムのラズル）が演奏（＆アレンジ）しているのが特徴である。

実はこのKNOX（ノックス）という人物ですが、1970年代からパブ・ロック・バンドやパンクロック好きな方には知られていたTHE VIBRATORS（ザ・ヴァイブレーターズ）というバンドの創設者である。

このアルバム自体はきっとHANOI ROCKS好きの方が日本では購入者だったと思うのですが、長髪系ロックンロールバンドやハードロック好きの方には、KNOX（ノックス）は謎の人物だったと思います。。。

まぁ、日本での発売はHANOI ROCKSの2度目の来日後（1984年5月SMSレコードから発売）だったこともあって、熱心な HANOI ファンが購入した程度だろうと思います・・・。早々に廃盤になっちゃいましたしね。

CD化されちゃう辺りは、ラズルの死から少ししてからですが、HANOI ROCKS 関連のアルバムなど日本でかなりの確率で再発されたり、新譜やレア音源集なども発売されました・・・。

そうそう、このアルバムですが、あとになってわかったのが、マイケルもアンディも参加していたということ・・・。アンディは数曲ギターソロも弾いているとの事。・・。

もちろん、メンバー構成を知らずに聴いても、ちょっとパンキッシュでルーズなロックンロールを愛するイカしたアルバムなので、この手が好きな人にはもろに刺さるアルバムとして紹介できるくらいの楽曲が詰まっています！

当時、ヨーロッパでのパンキッシュなＢ級（いい意味で）ロックンロール／パンクロックを愛するミュージシャンは多かったんだなぁ～と思います。

ちょうど、HANOI ROCKS もアメリカ進出後の休暇中、THE VIBRATORSもある意味、休暇中だった時期の為、曲を書き溜めていたKNOX（ノックス）にとって、両者のメンバーが集うのにちょうどよかった時期なのかもしれませんねぇ。

ただ、このプロジェクトのバンド”FALLEN ANGELS”のメンバーでのライブはアルバム発売に合わせて行われなかったんですが、KNOX（ノックス）はこの”FALLEN ANGELS”というバンド名（プロジェクト名）で、その後も数枚アルバムをリリースします。その際に行われたライブにはHANOI ROCKSのメンバーも顔を出し、数曲演奏したりしたことがあるようです。

FALLEN ANGELS のメンバー（アルバム『FALLEN ANGELS』制作時）

ヴォーカル；KNOX（ノックス）、
ギター：NASTY SUICIDE（ナスティ・スーサイド）
ベース：SAMI YAFFA（サム・ヤッファ）
ドラム：RAZZLE（ラズル）　

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