元HANOI ROCKS、その後The CHERRY BOMBZ というバンドを結成して再注目されていたギタリスト:ANDY McCOY(アンディ・マッコイ)ですが、The CHERRY BOMBZ も解散。その後の動向は闇の中・・・。というような1980年代後半でしたが、突如リリースされたソロアルバムが、この『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』だった。
ANDY McCOY『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』(1988年)
こんな方におススメ
- キケンな香りが漂うロックンロールバンドに浸ってみたい方
- 80年代の伝説のバンド HANOI ROCKS に興味がある方
- 元HANOI ROCKS のギタリスト、ソロアルバムに興味がある方
- HANOI ROCKS 関連のアルバムはコレクターアイテムかもと思う方
- The CHERRY BOMBZ ってバンド知ってる!って方
アルバム『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』あれこれ
このアルバムは、HANOI ROCKS解散後に結成したThe CHERRY BOMBZ が解散した後に発売されたANDY McCOY(アンディ・マッコイ)のソロアルバムでした。
HANOI ROCKS、The CHERRY BOMBZ というバンドサウンドのみならず、THE SUICIDE TWINS でのサウンドアプローチもすべてひっくるめてしまえば、このアルバムに収録してある楽曲は素直に聴き入れることができるのではないかな?
ちょっと下品な雰囲気たっぷりに歌い上げるアンディ・・・。ストレートにロックンロールを楽しむアンディ・・・。そして管楽器もたっぷりと使い、そこらのロックンロールジャンキーとはちょいとは違うぜ!ってとでも言いたげな楽曲も含め楽しめるソロアルバムになっています!
元HANOI組としてマイケルモンローのソロ活動再開だったり、サム・ヤッファがアメリカで JET BOYというハードロック・バンドに加入しちゃったり・・・、ナスティも自身のバンドCHEAP and NASTY で活動したりと80年代後半もHANOI ROCKS ファンにはうれしいアルバムが結構リリースされました!
そうしたアルバムやシングルは現在、入手困難になってたりするものも少なくないかもしれないですね・・。音源(データ)だけなら、この「TOO MUCH AIN’T ENOUGH」は比較的、手に入りやすいかもしれません。
視聴コーナー
※YouTube で楽曲を聴くこともできます。Too Much Ain’t Enough – YouTube
TOMOZY のアルバム評価
収録曲へのコメント
01. I Will Follow
イントロの女性のコーラスやキーボードの雰囲気が、ほんの少しだけThe CHERRY BOMBZを思い出させるが、歌が始まるとちょっと悲しげな雰囲気になって、ちょっとだけセンチになりそうなロックンロール! サビはノリノリ・・・。ちょっとだけダンスロックミュージックに聴こえたり。。。
02. Tell Me A Story
2曲目はアコースティックですが、雰囲気がいい。早口で語るように歌ったり・・・。HANOI ROCKSを知らない方も、当時、日本でも人気があったThe Dogs D’Amourが好きなら、この曲は受け入れられるかもしれません。
03. Talking ‘bout A Feeling
使われている楽器がイイ感じで雰囲気を盛り上げてくれます。ただのロックンロールジャンキーじゃないぜ!って・・・。こんな曲も演れるんだぜ!って。
04. Knee Deep In Sky High
ちょっと大人な雰囲気のイントロ、歌が始まっても、この雰囲気は保たれるが後半、ギターソロで盛り上げてくれます。
05. Too Far Gone
おー、HANOI 好きには堪らない感じの楽曲がここで登場です! マイケルが歌ったらどんな感じなんだろう? とか思いながら聴くもよし! ただただ、曲に合わせて体を動かしてもよし! 楽しまショウ!
06. Too Much Ain’t Enough
管楽器入りのロックバンドだと思うと、かなりイイ感じのハードロックサウンドです!
07. Spanish Harlem
イントロはちょっとだけ凝っています・・・。曲が始まれば、哀愁ある楽曲なのでびっくり。こういう曲、たまに持ってくるんですよね~。結構それがイイ感じなので好きです。
08. My Mistake
この曲、日が暮れて夕食後にゆったりしながら聴きたい! 女性ボーカルも途中で加わり雰囲気たっぷり!
09. Heart Of The Matter
ノリのイイ感じの楽曲ですが、メロディラインは、The CHERRY BOMBZ にあってそうな感じですねぇ~。
10. Make Believe
ラストはフェードインしてくるまで少し間があるんですが、この思わせぶり感が好き。そして、ドラムが入って・・・少しずつ盛り上がるんですが、綺麗な感じを残しながらなので、なんかいい感じのポップス/ロック的な楽曲・・・。ラストにふさわしいエンディングです。
久しぶりの ANDY McCOY『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』でしたが、当時よりも楽しめた気がします。 結構、いいアルバムなんだよ。。これ。
フルサイズ音源で楽しむ 『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』
本当は、全曲載せたいのですが、個人的に好きな曲を数曲だけ。。。
アルバム『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』収録曲(抜粋)
Andy McCoy – I Will Follow
アルバム1曲目、ほんの少しだけThe CHERRY BOMBZを思い出させる楽曲です。
Andy McCoy – Too Much Ain’t Enough
ロックンロールナンバーを続けて、どうぞ!(アルバムタイトル曲)。
Andy McCoy – My Mistake
この曲も好きなんです。アルバムラストの曲です。
Andy McCoy – Make Believe
あとがき
1989年に来日していた Andy McCoy
このアルバムが発売された翌年1989年1月に日本に来日していたはず・・。
単独来日ではなく、IGGY POP のツアーメンバーとしてだったんです!
IGGY POP の1988年リリースアルバム『INSTINCT』を引っ提げての来日公演でしたが、このアルバムは往年のTHE STOOGESを彷彿させると評されたアルバムでした。
来日時の公演スケジュールは以下でしたね。
1989年1月23日:東京・中野サンプラザホール
1989年1月24日:東京・中野サンプラザホール
1989年1月26日:大阪・サンケイホール
1989年1月28日:福岡・郵便貯金ホール
このIGGY POPのツアーバンドのメンバーには、後にAndy McCoyとバンドを組むドラマー:Paul Gallisto(ポール・ガリスト)もいたんですよねぇ~。
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
このアルバムは、ANDY McCOY(アンディ・マッコイ)のソロアルバムだったのですが、HANOI組のMICHAEL MONROE(マイケル・モンロー)の活動が活発になった後、影を潜めていた感があったので、ソロアルバムリリースのニュースを見た時は、早く聴きたい!って思っていました。
当時の私はANDY McCOY(アンディ・マッコイ)の新作ならロックンロール路線でも、マニアックなTHE SUICIDE TWINSのようなアプローチでも、なんでも良かったんだと思います。
早く聴きたい! という思いの方が強かったんでしょうねぇ~。
アルバムを入手した後、はじめて聴いた時の感覚は、ANDY McCOY(アンディ・マッコイ)の歌声は下品だけど(いい意味で)、雰囲気あるし、管楽器も入れてくるし、楽しめるアルバムでした。
ただ、ご機嫌なロックンロールアルバムという認識にはなれなかったのも事実。
もちろん、ご機嫌なロックンロールも収録されているんですが、それだけでは片づけられない魅力のある楽曲が含まれているからだろう。
そんな感じだったので、雰囲気モノの楽曲は同じような雰囲気の他アーティストのヒット曲を含めながら、オムニバス形式でオリジナルテープを作って楽しんでいました。
もちろん、HANOI ROCKS関連作品だけで構成されたオリジナルテープもね。
※今回あらためて、ANDY McCOY『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』を聴きながら思ったことは、こ新たに選曲して、オリジナルテープを作りたくなったのですが、現在では、プレイリストを作りたくなりましたねぇ~。
ANDY McCOY『JUKEBOX JUNKIE』2022年リリース
MICHAEL MONROEも現役で活動中ですが、ANDY McCOYも現役で活動中ですね。
2022年にはアルバム『JUKEBOX JUNKIE』をリリースしています!
最後にアルバム収録曲のPVで今回は終わりにしましょう…。
ANDY McCOY 商品関連
ANDY McCOY ソロ作品
THE SUICIDE TWINS
The CHERRY BOMBZ
BRIARD
Pelle Miljoona Oy
SHOOTING GALLERY
GREASE HELMET
HANOI ROCKS (80’s HANOI ROCKS)
HANOI ROCKS (新生 HANOI ROCKS 2001-2009)
今回は、ANDY McCOY『TOO MUCH AIN’T ENOUGH』(1988年)アルバム・レビューでした!
またねーーー。
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