1980年代の国内ロックバンド、結構盛り上がっていましたね。
パンキッシュなロックバンドやジャパニーズヘヴィメタルバンド、長髪系のグラマラスなロックンロールバンドなどなど…。その中から強烈なバンドの個性とキャッチーなメロディを持つロックンロールバンドが登場しました! インディレーベルズで発売されたレコードには滅茶苦茶カッコイイ‼メンバー写真が…雑誌にも掲載されたっけな。 そのバンドの名前はZIGGY(ジギー)だった!
ZIGGY「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」(1987年)
こんな方におススメ
- キャッチーなメロディがのるロックンロールバンドがお好きな方
- NEW YORK DOLLSやHANOI ROCKSが好きな方
- 80年代後期の国内BAD BOYS ROCKに興味がある方
- ドラマ「同・級・生」、映画「遥かなる甲子園」を観て主題歌が気になった方
- レジェンド森重樹一さんの初期作品を聴きたい方
ZIGGY「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」について
ケバイ恰好でキャッチーなロックンロールを奏でるバンド:ZIGGYのメジャー1stアルバムである。
発売元:株式会社 徳間ジャパン
販売元:株式会社 徳間コミュニケーションズ
インディーズ時代に発売されたアルバム「それゆけ!R&R BAND」で注目を集めたバンドのメジャーでの快進撃が始まったアルバムでもあった。
スピード感のあるロックンロールは彼らZIGGYのメンバーが憧れたバンド達のサウンドを素直な気持ち(!?)で吸収し、自分たちのメロディをのせて演奏しているようで、すがすがしい気分になります。
どのパターンの楽曲も、心に響く衝撃をもたらしてくれます!!
1987年10月5日にリリースされたメジャーデビューアルバム。
翌年の1988年5月25に初シングルを2枚同時にリリースをしています!
そのシングルってのが「I’M GETTIN’ BLUE(c/w CRISIS)」と「GLORIA(c/w HOT LIPS)」
更に同日に2ndアルバム「HOT LIPS」をリリース
「I’M GETTIN’ BLUE」は1stアルバム「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」に収録されていた曲。
「GLORIA」は2ndアルバム収録曲ですね
その後、バンドの認知度があがり、TVドラマ「同・級・生」の主題歌に「GLORIA」が起用された後に
初シングルだった「GLORIA」をカップリング曲を変更して再発リリース。
少し時間を空けて、「I’M GETTIN’ BLUE」もカップリング曲を変えて再リリースしてたりします…。
この2曲「I’M GETTIN’ BLUE」、「GLORIA」は初期のZIGGYライブでも盛り上がる曲でした!
TOMOZY のアルバム「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」評価
視聴コーナー :アルバム「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」
収録曲へのコメント
01. EASTSIDE WESTSIDE
EASTSIDE! WESTSIDE!と威勢のイイ掛け声から始まるアップテンポのロックナンバー! もちろん曲途中でのEASTSIDE! WESTSIDE!は聴いているこちらも一緒に叫んでOKだね!
02. MAKE IT LOUD
管楽器も加わった演出で、すこしゆったりしたテンポのナンバー。聴きごたえあり。
03. I’M GETTIN’ BLUE
イントロからカッコイイ! そしてメロディがイイ! 曲途中のベースソロもカッコイイ! 左右からから聴こえる違うフレーズのギターもカッコイイ! さらに歌詞もイイ!(さすが少女漫画好き(当時)な森重氏!って思った。)ジャパニーズロックバンドの名曲!
※個人的にはZIGGY最大のヒット曲「GLORIA」よりもこっちが好き!
04. BIRD ON STRINGS
アコギで始まるスローなロックバラッド。
女性コーラスも入りゴージャスな雰囲気も少しあるが、シンプルで綺麗な展開を見せる楽曲。ラストも綺麗なアコギの音色で終わる。
05. LAZY BEAT
一転して疾走感あるハードな楽曲! サビはキャッチーなメロディになる展開!でも疾走感は止まらない!
06. 上海GIRL
Aメロでの歌詞は何って言っているのか?聴くの難しいくらいカッコイイ。聴きごたえ充分の展開の楽曲。
07. HOW
綺麗なサビのメロディでゆったり始まり、ノリノリの展開につながる名曲。歌詞もロックバンド的でカッコいい。
手拍子も途中入りながらギターソロもカッコいい。サビのコーラスもカッコイイ。初期の名曲のひとつ。
08. CRISIS
前曲から続け様に始まる感じがたまらない!
NEW YORK DOLLSを感じる、カッコイイ ロックンロール。
唄い方も意識しながら、発せられる その手のロックバンドっぽくて好き!
09. I WANT YOUR LOVE
アップテンポの楽曲。曲途中にはキャッチーなメロディが差し込まれ、単純にカッコイイ、ロックナンバーから記憶に残る楽曲へと変えられた
10. BOOGIE WOOGIE TRAIN
こちらも単純にロックンロールナンバーにあらず、曲途中での哀愁あるメロディの組み合わせで心に残る仕上がりになっている。
11. 6月はRAINY BLUES
アルバムラストを飾るのはロックバラッド。
綺麗な旋律で聴かせてくれます。歌詞も聴きごたえあり!
久しぶりの 「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」 でしたが、勢いあって楽しい!
2020年盤(2019年盤)再録「IN WITH THE TIMES」
そういえば、2019年現在の森重樹一が唄う、現ZIGGY(ライブメンバー)で再収録された「IN WITH THE TIMES」も発売されてますね! 現在のZIGGYもカッコイイです! 聴き比べても楽しいですよ!
映像で楽しむ 「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」
実際、80年代当時の映像は公式のものが少ない。。。。
レコード会社の徳間ジャパン関連でシングルの2曲「I’M GETTIN’ BLUE」と「GLORIA」
当時のギラギラしたケバイ雰囲気はこの2曲でも十分楽しめるのだが…。
1980年代の 「IN WITH THE TIMES」収録曲MV
ZIGGY「I’M GETTIN’ BLUE」
シンプルに演奏シーンを収録し、つなぎ合わせされた作品。
収録スタジオに機材の他にライブステージさながらのライティング!
動き回るメンバー! 外国人アーティストもこの手のMVは沢山ありましたねぇ~。
こういう感じのMV好きだからパクリとは思いません!むしろ楽しそうでいいじゃないですか!
森重樹一さん弾き語り動画(「IN WITH THE TIMES」収録曲)
2020年に公開された弾き語り動画の中から1stアルバムの収録曲順に並べて以下、お届けいたします!
森重樹一弾き語り「EASTSIDE WESTSIDE」
森重樹一弾き語り「MAKE IT LOUD」
森重樹一弾き語り「I’M GETTIN’ BLUE」
森重樹一弾き語り「BIRDS ON STRINGS」
森重樹一弾き語り「HOW」
森重樹一弾き語り「I WANT YOUR LOVE」
森重樹一弾き語り「BOOGIE WOOGIE TRAIN」
森重樹一弾き語り「6月はRAINY BLUES」
ZIGGYの音楽性とバンドについて
ロックンロール、ハードロックをベースにしながら、歌謡曲要素もあるキャッチーなメロディがのるスタイルも多い。
デビュー前の1986年、元 GD FLICKERS※ の戸城が加入、ドラムが結婚のため脱退したため、戸城の後輩であった大山の加入。最後にこれまたGD FLICKERS※にいた松尾が加入しデビュー時のラインナップとなる。(※GD FLICKERS(初期はグラスデッドフリッカーズの名称)も初期はHANOIっぽいシンプルなロックンロールバンド)
インディーズ時代に発売されたアルバムタイトルが「それゆけ!R&R BAND」という洋楽の日本語タイトルのようで「ニヤ」っとさせるセンスも楽しい。
最初にインディーズでのミニLPを聴いたときは初っ端、AEROSMITHの「TOYS IN THE ATTIC」かと思うイントロからスタートしてびっくりしながらもメロディもカッコよかったことを憶えている。
初期の楽曲は「あー、このイントロ、このフレーズ」って・・・あのバンド!?に似ている!? というくらい洋楽ロックファンは「ニヤニヤ」しながら楽しめたのでは?
1987年 このアルバムでメジャーデビューするZIGGY(ジギー)
アルバム「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」発売当時のZIGGYメンバー
Vo:JUICHI MORISHIGE(森重樹一)
G:SOWNIN MATSUO(松尾宗仁)
Ba:NORIO TOSHIRO(戸城憲夫)
Ds:MASANORI OHYAMA (大山正篤)
当時1987年というと、ZIGGYの他にデビューしたバンドにはTHE BLUE HEARTS、BUCK-TICK、PERSONZ などがいる。
どことなく、初期の頃はNEW YORK DOLLSやHANOI ROCKSにAEROSMITHを少々混ぜたような印象が強かった。これはルックス的な要素も含めて、そう感じていました。
私の好きなキャッチーなメロディ。
ROCKを感じるサウンド。
長髪スタイルの見た目。
ときたら、好きにならずにはいられないタイプのバンド。
翌年1988年発売の2ndアルバム「HOT LIPS」のジャケットはNEW YORK DOLLSかと思うくらいカッコいいジャケットでしたね。
その後、1989年には3rdアルバム「NICE & EASY」発売
同年、テレビドラマ「同・級・生」の主題歌に前年シングル発売及び2ndアルバム収録の「GLORIA」が起用され、シングルとして再発売された。(これでZIGGYを知った方も多いのでは?)
1990年には活動休止の休暇届けが発表され、1年間の休業に入る。
休業時期の1991年にはアニメ映画「ZIGGY THE MOVIE それゆけ! R&R BAND」が公開される。劇中歌は未発表曲が使用されているが、「SOUND TRAX」としてミニアルバムとして発売された。
このデビュー時のメンバー構成は1992年までとなる。
休暇明け、5thアルバム発売、ツアーを経て、ギター松尾とドラム大山が脱退する。
音楽的嗜好や音楽的姿勢の違いが解決できず、音楽に対して誠実に向き合うため、それぞれがそれぞれの場で活動することなった。
その後、幾たびも脱退、加入、再加入、サポート参加、平行してバンド掛け持ち/ソロ活動・・を繰り返すこととなる。
その中で、ベース戸城脱退時には、レコード会社との契約問題も発生し、一時的にZIGGYの名を利用できなるなる時期もあった。(「SNAKE HIP SHAKES」というバンド名で活動する期間もあった)
また、森重樹一の1名でZIGGY名義の活動(他楽器隊はサポートメンバー)を行っていた時期もある。この時にテレビ出演も増えサポートメンバーとともに「GLORIA」を歌う森重1名のZIGGYは懐かしいと感じながらも、違和感もあったのも事実。
デビュー当時のメンバーもそれぞれ音楽活動を今なお、続けている。
メジャーデビューしたバンド、インディーズとして活動しているバンドなどさまざまであるが、いくつものバンドやユニットの活動で私たちを楽しませてくれている。
森重樹一にいたっては「レジェンド」としてバラエティ番組へのテレビ出演などで見かけることも多く、あれから30年以上経っているとは思えないほどのルックスであった。
今なお、ZIGGYは煌びやかなロックバンドとして精力的な活動を続けている。
おまけ
そうそう! 2024/4/10 RELEASE の ZIGGY BEST ALBUM「THE LATEST BEST」は最近のZIGGY楽曲からのベスト盤ですが、かなりいいです!
ZIGGY BEST ALBUM「THE LATEST BEST」
※マイケルモンローさんといい、森重樹一さんといい、60歳だとは思えないそ!スゲー!
それと、初期ZIGGY(1984年)のメンバーによる音源など当時在籍メンバーのYouTubeチャンネルがあり楽しめますよ! マキちゃんねる&三多摩ROCKER’S
初期ZIGGY(1984年)の演奏音源と同窓会ライブ2022年
第1期ZIGGY 『Draw The Line~Shake Me』LIVE 国分寺 モルガーナ
LIVE 国分寺 モルガーナの音源(エアロスミスからのオリジナル曲「Shake Me」
森重樹一&1984初代ZIGGY 『Shake me』2022 LIVE
インディーで発売された『それゆけR&Rバンド』収録曲の初期バージョン
レコーディング時には完全にバラードでしたが、初期の「BURNIN’ LOVE」はノリノリのロックンロールバージョンだったんですね! これもカッコいい!
※今回の「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」収録曲じゃないけど、このVER好きなので。。
あとがき
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
1980年代は日本国内バンドも沢山聴いた時代ですね。
当時、音楽雑誌『BURRN!』の影響と雑誌「ロッキンf」の影響でジャニーズ・ヘヴィメタル系(ジャパ・メタ)を聴いたりしていた頃ですね。
国内系のバンドだと雑誌「ロッキンf」の影響で、長髪系ロックンロールバンドも、1986年デビューのレッド・ウォーリアーズ/キラーメイから始まって、ZIGGYやSHADY DOLLS、GD FLICKERS、なども聴くようになった時代です。
また、系統は異なるのですが、THE BLUE HEARTS、BUCK‐TICK、PERSONZ、THE STREET BEATS、JUN SKY WALKER(S)なども結構聴きましたね。まぁBOØWYやPRINCESS PRINCESSなども好きでした。(まぁ長髪ケバケバしい感じがルックス的には好きでしたが。。)
高校の友人の中に似たような音楽的嗜好の人がいましたので、結構、情報交換したりアルバム貸し借りしたものです。
もちろん、若干、音楽的趣向が異なる友人もいた為、それなりに幅広い感じの音楽を聴いていたかと思います。
共通項としてはサウンド的なアプローチは少し違っても、キャッチーな感じが個人的には好みでしたね。
また、ZIGGYで思い出すのは、放課後、ラジカセでZIGGYを流していると、女子学生の中に、今回紹介したアルバムに収録されている「I’M GETTIN’ BLUE」を「この曲好き!こういった感じの曲好き!」と言っていたのを憶えています。そんなにロック大好きな人ではなかった記憶ですけどね。やはり名曲なんだと思いますよ「I’M GETTIN’ BLUE」は! 自分の曲でもないのに「この曲イイだろ~!」とか言ってたんですけどね・・・。その子とは仲良かったことも憶えています。卒業後も何度かこんなところで会うなんて!?という場所で再会したこともありましたっけな。懐かしい…。
ということで今回は、この辺で。。。
ZIGGY「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」 商品関連
今回は・・・ZIGGY「ZIGGY~IN WITH THE TIMES~」(1987年)アルバム・レビューでした!
またねーーー。
コメント