THE YELLOW MONKEYのメジャーデビューアルバムがこの『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)』でした…。
メンバーは元〇〇という肩書があり、国内長髪系ロックファンには名の知れたミュージシャンが集まったバンドでしたが、当時は一般的に売れ線ではないバンドだったかと…。マニアックな雰囲気を漂わせながらもイイ曲収録されている名盤です。
THE YELLOW MONKEY『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』(1992年)
こんな方におススメ
- グラムロック! という言葉を聞くだけで ソワソワしちゃう方
- 奇抜な衣装に派手な化粧をして煌びやかなバンドに興味がある方
- 独特なグラム色の強かった吉井和哉が描く歌詞世界を堪能したい方
- チャートを意識したアプローチ前のイエモン初期作品を聴きたい方
- 80年代の日本の長髪系ロックバンドが好きだった方
THE YELLOW MONKEY メジャーデビュー
デビュー時のメンバーは元〇〇という肩書があり、国内長髪系ロックファンには名の知れたミュージシャンが集まったバンド。
デビュー時のTHE YELLOW MONKEYメンバー
Vo:KAZUYA “LOVIN” YOSHII(吉井”ロビン”和哉)ex : URGH POLICE
G:HIDEAKI “EMMA” KIKUCHI(菊地”エマ”英昭) ex : KILLER MAY
B:YOUICHI “HEESEY” HIROSE(広瀬”ヒーセ”洋一)ex : MURBAS,16LEGS
Ds:EIJI “ANNIE” KIKUCHI(菊地”アニー”英二)ex : KILLER MAY
吉井和哉はURGH POLICE(アーグ・ポリス)時代はベースを担当。
THE YELLOW MONKEYを結成後、ベース広瀬の加入後、ギターを担当する。その後、ドラムに菊地英二が加入する。音楽的意見の違いからボーカルが脱退した後、自分自身の音楽世界を表現するには自分で歌うことを選択しボーカルに転向。最初はサポート的に菊地英二の兄、菊地英昭がギターで参加し、デビュー時のメンバーが揃う。
元〇〇ってあるんだけど、メジャーデビューしていたバンドはKILLER MAYのみ。
でも、80年代前半から長髪系ロックをリアルタイムで追っかけてた人だとURGH POLICE、MURBAS,16LEGSも知っている人は多いはず。けっこうカッコよかったよね!
1991年、渋谷のライブハウス「La.mama」のインディーズレーベル ENGINEより「Bunched Birth」を発売。
そして1992年シングル「Romantist Taste」でメジャーデビュー。
1ヵ月後にフルアルバムとして今回紹介する 1st「THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE( 夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)」が発売される。
THE YELLOW MONKEYの音楽性
初期の頃の作品はグラムロック的なアプローチもありながら湿っぽいものが多い。
妖しくもある独特な言葉をあえて選んだ歌詞の世界も初期の頃は楽しい。
1stアルバムからストリングスを思う存分入れるなどバンドサウンドだけの録音じゃないことも特徴的。
1stならではの名曲・迷曲が収録されているでお楽しみに。
視聴コーナー
TOMOZY のアルバム評価
収録曲へのコメント
01. SONG FOR NIGHT SNAILS
ファルセットで歌われる楽曲。ほんとうに弱々しい・・ので逆に感激のレベル!
けど綺麗な楽曲です!
02. SUBJECTIVE LATE SHOW
グラムロック的要素バリバリの歌詞やキャッチーなメロディのナンバーですが、アンダーグラウンド的、見世物小屋的な雰囲気だっぷりの初期作品。
03. OH! GOLDEN BOYS
個人的にはSLADEを思い出す。サウンド的にはそう感じるのだが、歌詞やメロディが・・それを打ち消すかの如く、もっと妖しい楽曲へと導いている。
ライブでは初日本武道館公演で初めて演奏だったかな。
04. NEUROTIC CELEBRATION
若かりし吉井和哉さんの歌声!って感じで初々しい。
キャッチーなメロディにのせた歌詞はグラマラス。綺麗なギターや口笛からはじまりながら、独特な世界へ導きます。
05. CHELSEA GIRL
ノリの良いハードなロックンロール。
サビは英詞で攻めてくる! コーラスもバッチリ!ギターもライブで見せどころが多い楽曲に仕上がっています!
06. 不愉快な6番街へ(UNPLEASANT 6TH AVENUE )
嫌いじゃないけど、暗い感じのメロディがなんとも言えない。
ラストまでそれが続く迷曲!
07. THIS IS FOR YOU
綺麗な楽曲でメロディアスな展開の楽曲。静かに綺麗なギターサウンドとリズムで始まるり、サビでのストリングスも盛り上げてくれます。しかし、途中展開が激しくなりながら・・ギターソロへと・・そしてすべてクライマックスへ・・ラストはアコギの音色で静かに・・・と聴きごたえ充分なものに仕上がっています。
08. FOXY BLUE LOVE
アップテンポでコーラスバッチリの煽り曲。
ベースも見せどころあるし、初期イエモンの世界感ばっちりの歌詞も健全。
09. 真珠色の革命時代(PEARL LIGHT OF REVOLUTION)
悲し気な雰囲気をもつ、ロックバラッドならではの鳥肌モノの名曲!
大きな会場で聴いたらカッコいいだろうなぁってはじめて聞いた時に感じましたね。
曲中、何度も鳥肌が・・・。サビで一回、ギターソロで一回、その後もオーケストラ的にストリングスが乗っかり・・もう一回鳥肌が。。。そしてラスト・へと…。
10. ROMANTIST TASTE
前曲の余韻が残っているが、フォードインしながら聴こえるベースとドラムと手拍子?(靴で地面を鳴らす音?)、そして妖しいギターフレーズがのっかり・・・。1stシングルの始まりです。この曲、病みつきになる曲です。サビのメロディ、歌詞にいたっても・・。ギターのフレーズもソロもしかり・・。歌詞は相変わらずグラム意識的ものだしね。大好きな曲の一つ!
11. WALKIN’ IN SUNSHINE
10曲目で終わらせないところが・・・少しアンダーグランドな初期のイエモンってとこでしょうか・・・。よく聴くと結構サビのメロディカッコいいんだけど・・・。
なぜか、このアルバムの曲順番で、ラストだと「迷曲」と思うのは私だけ???
そして、静かに終わる。。。なぜか、しばらくの間「ぼー」っとしている自分がいる。我に返り、「ん、終わったん?」 って・・・。まさに迷曲!
久しぶりの THE YELLOW MONKEY『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』でしたが、邦題もあって楽しめますねぇ~。「夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー」って邦題にしてもカッコいい。
和製グラムロックアルバム!って雰囲気がプンプンしててこのアルバムも好きです。
映像で楽しむ 『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』 関連
このアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』に収録されている楽曲は、THE YELLOW MONKEYのLIVEで現在も演奏される楽曲が多いので、最近のLIVE映像などもご紹介します。
アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』1stシングル
このメジャーデビューアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』からのシングルは1曲でしたねぇ~。
THE YELLOW MONKEY – Romantist Taste
THE YELLOW MONKEY – Romantist Taste (Live Clip version)
デビュー当時のメンバー…若い!
アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』収録曲映像
2007年5月31日にLa.mamaで行われたRaspberry Circusのライブ映像がありました。フルサイズでのライブ映像をたっぷりと…。
【LIVE】Romantist Taste -Kyocera Dome Osaka, 2020.2.11-
この曲の出だしは、やはりこの感じがしっくりきますねぇ~。そして吉井和哉さんのセリフもね。
【LIVE】真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~ -Tokyo Dome, 2020.11.3-
「FAIRY LAND」の後にはメジャー2ndアルバム『EXPERIENCE MOVIE(未公開のエクスペリエンス・ムービー)』収録の「審美眼ブギ」のライブ映像も見ることができますね。
真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~ [Special Edit]
メジャーデビューが決まった1991年~2022年に渡り「Pearl Light Of Revolution」の演奏をつなぎ合わせたスペシャルエディション! ボーカル:吉井和哉さんの歌声の変化が楽しめます!
あとがき
THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)<Deluxe Edition>
30周年記念作品として『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)』のDeluxe Editionが2022年4月14日に日本コロンビアから発売されました。
[2CD+DVD+Cassette+フォトブックレット]でCD1枚目はNew Mix Edition盤として吉井和哉さん自らが監修しておりますねぇ~。
さらに当時メディア関係者へのみ配布されていた「嘆くなり我が夜のファンタジー」のデモ・カセットテープが復刻封入されています!
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
インディーズ時代の「Bunched Birth」を聴いて好きになり、待ってました!のメジャーデビューアルバムでしたが・・・
「Bunched Birth」ほどの衝撃を感じなくなっていて・・・それはアルバムがそうさせるのか? 自分自身の心の持ちようなのか?わかりません。
巷ではJ-POP?としての流行歌がキラキラと輝きながら流れていましたが、逆軸にあるような世界感が良かったんでしょう。
J-POP/J-ROCKって言われるような流行歌も好きな曲はもちろん沢山あります! けどね。
この当時、私はやさぐれてた感じで過ごしてた時代です。
高校時代の怪我を直すため、90年代に入り手術するも、なかなか良くならず、焦っていたこともありました。何やって食っていこうか? 正直迷いもあった時期でした。
たまに入院していた時に出会った方とも連絡とったり、会ったりしてましたけど・・・。やさぐれてましたね。
自分自身、80年後半から90年代前半は栄光と挫折の両軸を彷徨ったような時代でしたので・・・。90年代初めは何をやっても上手くいかなかった感じでしたから・・・。
このアルバムはイイ意味で少し湿っぽいメロディも、良くわからない歌詞も・・・。独特な世界観ながら、心が癒されるところがあったのも事実ですが、このアルバムで救われた、支えになったということではないのも事実。
その頃、支えになったのは・・偶然会った高校時代の友人でしたね。
高校卒業後に偶然出会うことが多かった。そして、たまに電話で会話をするようになりました。当時はまだ携帯電話なんてないので、家電(一般回線)で・・・。
他愛もない会話の後、電話を切ってからは夜食を食べる。
今でいう「TKG」=「たまごかけごはん」を食べてた記憶があります。
たまごがない時、マヨネーズと焼き肉のたれをかけて食べたり・・・。
これは少し味が濃かった記憶。
そんな友人も会社勤めが始まり、社会人になったのが1992年のこと。
同じ年、このアルバム「THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE」が発売されます。特にその友人とこのアルバムは全く関係ないのですが、、、時期的によく覚えています。
前ほど電話で会話することも少なくなりますが、それでも私が会社勤めを始めた1994年終わり位まで、たまに電話してましたね。この友人とは、私が仕事を始めてからも、出勤時の乗り換え駅で偶然出会ったり、会社が移転して通勤路線が変わっても帰宅時の乗り換え駅で偶然会ったりもしましたね。まぁ、90年代前半、この友人には、感謝の言葉しかありませんね。いまは何をしているのでしょうね? 懐かしい想い出ですね。
音楽的には、1989年にRED WARRIORS解散。1991年にZIGGY活動休止、1992年に活動再開するもメンバー脱退。高校時代に好きだったバンドが立て続けに姿を消したり、姿を変えたり・・・湿っぽい話題も多かった。どちらかというと感傷的なことが多かった。
この頃、音楽的嗜好はキラキラしたJ-POP と アングラ的で少し湿っぽいか激しくも感傷的なロック に包まれながら彷徨っていたような時期でした。60年代や70年代の楽曲もよく聴いていたのはこの頃ですかね。海外アーティストのMOTT THE HOOPLEとか・・・。
メジャー1stアルバム「THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)」はインディーズ発売の「Bunched Birth」ほど衝撃はなかったのは事実ですが、その後もTHE YELLOW MONKEYのアルバムを購入し続けます。
まぁ・・・このアルバムも名曲揃いなんですけどね・・・。
初めてTHE YELLOW MONKEYを聴いた時は想像もしていませんでしたが、その後のバンドのヒットによって、私自身がカラオケで歌いたい楽曲を沢山発表してくれることになるとは・・・・。
カラオケでイエモンのアルバム収録曲が増えた時期・・・。
会社の飲み会(二次会/三次会)で「朝までカラオケ」になった時、最初の頃はヒット曲を・・・そして、みんなが眠くなりそうな頃に「ROMANTIST TASTE」や「真珠色の革命時代(PEARL LIGHT OF REVOLUTION)」を歌っていました。イエモンファン以外は、みんな知らない曲でしたけど・・・。
誰これ? イエモン! えー!? って。感じでしたのを記憶しています。
THE YELLOW MONKEY 商品関連
再集結後のアルバム
ライブ盤
ベスト盤・シングルコレクション
今回は、THE YELLOW MONKEY『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』(1992年)アルバム・レビューでした!
またねーーー。
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