グラムロックやパンキッシュなロックンロールからの影響丸出しのソングライティングが魅力。90年代版グラムロックここに誕生!! マニアお薦めの1枚!
STAR STAR『THE LOVE DRAG YEARS』(1992年)
こんな方におススメ
- ハードロックもパンクロックも好きだけど、ポップな感じが好みの方
- グラムロック、グリッター系が好きな方
- 映画「ロッキーホラーピクチャーショー」が好きな方
- 中毒性のあるボーカル、楽曲、どこをとってもグラマラスなバンドが好きな方
- あまり知られていないバンドネームが大好物な方
バンド:STAR STAR(スター スター)について
STAR STAR と聞いて、ローリングストーンズの STARFUCKER(STAR STAR)を連想する方も多いのではないでしょうか??
今回紹介する、STAR STAR(スター スター)はニューヨークに現れた、グラムロックバンドである。
当時、”西海岸ハリウッド/サンセット・ストリップ グラムバンドらへの東海岸からの回答”なんてキャッチフレーズもあったと記憶しています。
※ただ、STAR STAR(スター スター)はニューヨークのバンドとして認知されていますが、結成はハリウッドという話もあります。
JOHNNIE HOLLIDAYというギター&ボーカルを担当している彼こそが、このバンド唯一のソングライターであり中心人物である。
彼が影響を受けたであろう、ロックミュージック・ポップミュージックに忠実な作風がこのバンドの魅力でもある。
JOHNNIE HOLLIDAY が影響を受けたであろうミュージックとは、きっと、こんな感じだろう。
マーク・ボラン(T-REX)、アリス・クーパー、ニューヨークドールズ、ラモーンズ・・・etc
ハードロックマニアからは、パンクっぽいし、ポップすぎると非難され、パンクスからはハードロックみたいと非難されるという、この手のロックンロールバンドによくある話。
しかし、この手のバンド需要も少なからず、あるんだと思うんですよ。
商業的には、その時期に流行っている方に寄せていくってこともあるんだろうし、もしもメジャーレーベルからのデビューの場合は、レコード会社の要望ってのもあるんだろうけど・・・。
今回のアルバムはROADRUNNER RECORDS というところからの発売。
このレコードレーベルもカッコいいバンドを沢山、世に作品を生んだとこです。
まぁ、発売元からの要望なんて、この作品にはないだろうけど・・きっと。
なぜかというと、STAR STAR ってちょっとパンク/グラムっぽいから、ROADRUNNER RECORDS からのリリースってちょっと珍しいと思うから。
それから、今回、紹介するアルバム『THE LOVE DRAG YEARS』は日本でもリリースされたんですが、実はこのアルバムの前に1stアルバムが存在するんです!
1988年にリリースされたアルバム『GO GO GIRLS IN LOVE』という作品です。
この作品は2024年にRemastered盤が発売されました!輸入盤なので探せば日本でも購入できるかもね。
※このRemastered盤、音楽配信されていました!(後程。。。)
STAR STAR というバンドが2ndアルバム『THE LOVE DRAG YEARS』をリリースしたのが1992年の11月だったかと。
アルバム「THE LOVE DRAG YEARS」時の STAR STAR メンバー
Vo&G:JOHNNIE HOLLIDAY
G:JAY HENING
Ba:WEEDS
Ds:DEON
その後。。。
1994年にはギタリストのJAY HENINGは元HANOI ROCKSのマイケル・モンロー、 サム・ヤッファとともに DEMOLITION 23. というバンドを結成することになるんですよね。。。
ただ、このSTAR STARのメンバー、結構、暗黒時代というか悲劇というか、その後が…
中心人物のJOHNNIE HOLLIDAYは交通事故で複数回の手術を行っていたり、JAY HENINGは自殺してしまったり、DEONは病気で亡くなっていたり。。。
現存するメンバーはJOHNNIE HOLLIDAYとWEEDS のみとなった後、新しいドラマーとバックシンガーを従えて、STAR STAR として活動していたそうです。。
2022年に STAR STAR の3名は”SCREAM IDOL”(スクリーム・アイドル)という別名義のバンドを始動させています。
アルバム『THE LOVE DRAG YEARS』について
STAR STAR の2ndアルバムということになる『THE LOVE DRAG YEARS』ですが、1stアルバムよりもギター音が分厚くなった感じでしょうか?
楽曲の方向性はパンキッシュな感じが少しなくなり、グラマラスなハードロックという感じに仕上がっています。
このアルバム『THE LOVE DRAG YEARS』からのシングルカットされた曲のMVには、元HANOI ROCKSのMICHAEL MONROE(マイケル・モンロー)が冒頭から出演していたりするので、MICHAEL MONROE(マイケル・モンロー)のファンはこのSTAR STARのMVを見たこともあるかもしれませんね。
視聴コーナー
以下 Rock Band STAR STAR – The Love Drag Years era. では、STAR STAR の別人格? SCREAM IDOL のサイトからも楽曲を視聴できます!
TOMOZY のアルバム評価
収録曲へのコメント
01. FLY BOY
1曲目から飛ばしてきます。グラマラスな雰囲気を活きいいリズムで進行させていく感じが好きです。メロディもキャッチーでGOOD!
02. SCIENCE FICTION BOY
1曲目に比べれば、疾走感はありませんが、サビのメロディとバックコーラスは病みつき感たっぷりな楽曲です。また、ラスト付近でのセリフが入るところなんか、どこかで聴いたような展開も、また微笑ましい。
シングルカットされた曲であり、マイケル・モンローも出演したMVが存在します!
03. THE LOVE DRAG YEARS
アルバムタイトル曲でもありますが、バックコーラスが曲を盛り上げてくれます。ライブ映えしそうな曲。それにしてもリズム隊が良い感じでボトムを支えながら進行させてくれるので、ギターサウンドが薄くなってもカッコイイ!
04. NERVOUS
アリス・クーパーのカバー曲。これまでの曲と少し趣が違って聴こえますが、少し癖のあるボーカルスタイルにはアリスの曲は意外と似合うのかもしれません!
05. COWBOYS IN SPACE
ゆったりとかったるく始まりながら・・・・ラストにはスピードアップで盛り上げてくれます! 本ラスは・・・ゆっくりに・・楽しめます!
06. BABY SHOULDA’ KNOWN
ハードロックと言われそうなサウンドで攻めてくるが、ギターソロはそれとは異なるアプローチがカッコいい。
07. GROOVY GURU GANGSTER GIRL
メロディといい、言葉の選択センスといい、、カッコいい!! 90年代グラムロックの申し子に認定したいです! 途中でドラムと歌だけ、そしてベースが加わり・・ギターが加わり・・・、ラストは一旦終わったかに見せるところも、ライブ映えさせることが出来るキラーソング!好きな曲です
08. DIGGY DRAGSTER
ハードロック的なアプローチも見えますが、BILLY IDOLのそれに近い感じというか、スティーブ・スティーブンスのアプローチに近い感じでしょうかねぇ。この曲もシングルになっていました。
09. TREASURE OR TRASH
更にノリノリの楽曲が続きます! 攻め込んでくる感じがカッコいい。メロディは憶えやすいキャッチー。身体は勝手に動き出します! ラストは少しブルージーな感じを醸し出しながら・・・・フェードアウトします。
10. MY LITTLE CUISINETTE
おーーー! なんとなくこの曲は、映画「ロッキーホラーピクチャーショー」/ミュージカル「ロッキーホラーショー」で歌われてるような楽曲でラストを飾ります! 結構、ポップなバックコーラスアプローチに加え、アコースティック風味のサウンドが曲を引き立ててくれます。好きな曲です!
久しぶりのに聴く、STAR STAR 「THE LOVE DRAG YEARS」は スリリングなグラムロックアルバムだった!
このアルバムも入手困難の1枚かもしれませんね。
ちなみに10曲目の「MY LITTLE CUISINETTE」コメントに出てくる「ロッキーホラーショー」ですが、
1970年代初め頃までのSF映画やB級ホラー映画をトリビュートしたミュージカル作品。
映画化もされています。世界中にマニアがいる特別な作品。
ストーリーは、
婚約したばかりのカップルが嵐の中、車のタイヤがパンクする。電話を借りようとして、近くの古城を訪ねるが、そこでは目を疑うような奇怪なパーティーが開かれていた・・・・。
城の主フランクン・フルターの他に・・フランケンシュタインのような人造人間で完璧な筋肉を持った”ロッキー”も現れる・・・。
婚約したばかりのカップルは・・・・その後どうなるのか????。 って内容です。
映像で楽しむ『STAR STAR』+α
STAR STAR『THE LOVE DRAG YEARS』に収録されている楽曲のMVやその他、STAR STAR関連の映像をお楽しみください。
アルバム『THE LOVE DRAG YEARS』収録曲+レコーディング風景
Star Star-Science Fiction Boy
元HANOI ROCKS のマイケル・モンローも出演しています! どこでマイケルが出てくるか? 楽しみです!
Star Star – Diggy Dragster. Trash Rock Punk Glam. Club rockers and bikers.
このMV、年齢制限あるため、YouTubeで見る にてYouTubeでのみ視聴可能です。。。
Star Star recording the Love Drag Years
3人組となった STAR STAR 関連の映像
Star Star-Pizza Patti NOT the video, just footage from the video
この楽曲は後に STAR STAR 改め? 別名義 SCREAM IDOL としてアルバム『Movie Mary』に収録されます!
Star Star – Pills/Too Much Junkie Business LIVE!
このライブ時は、まだSTAR STAR 名義で活動していたんでしょうか??
しかし、この楽曲(カバー)ですが、この曲もSCREAM IDOL名義で後にレコーディングすることになるんです。
SCREAM IDOL とは
STAR STAR の別名義(別人格?)なのか? それもとバンド名を変更したのか?
彼らのWebサイトをみると 「Star Star presents SCREAM IDOL」と表記されているので、バンド名を変更したわけではないようですね。
詳細は彼らのサイトで確認を https://screamidol.com/clubx
https://screamidol.com のトップページからは SCREAM IDOL のMVも沢山観れますよ!
演奏する楽曲がSTAR STARの1stアルバムの楽曲が多いのですが、サウンド的には今の機材で録音されているのだろうからか、分厚い感じになっていますね。。。(とはいえ、ジャンル的にはの話)
基本的には、GLAMPAUNK!って感じなんでしょう、、、。。
ちなみに SCREAM IDOLのプロモーションリールが存在していました!
Scream Idol – Promo Reel. Club A Go Go for a new degeneration.
そういえば、前記したSTAR STAR 「Pizza Patti」が、SCREAM IDOL名義で完成形のMVがありました!
Can a Glamour girl and a Punk be lovers? Scream Idol – “Pizza Patti”. Trashy Rock Lyric Video
Trash Club A Go Go on a BIG Rock stage. Scream Idol – Pills
前記したStar Star – Pills/Too Much Junkie Business LIVE!の映像を活用したMVがあります。
レコーディングした音源を活用してMVは仕上げています! まぁ名義はSCREAM IDOLになってますけどね。。。
SCREAM IDOL 『Movie Mary』(2021年)に関する情報
なにげにSTAR STAR の1stアルバム収録曲も多い SCREAM IDOL のアルバムの全貌が以下のYouTubeで確認できちゃいます! 基本的にSTAR STAR の別名義(別人格?)なので、セルフカバーなんだけどね。
もちろん STAR STAR の1st、2ndアルバムに収録されていない曲もあります。
ただし、デジタルアルバムとして、配信、ダウンロードが基本ですが、次のURLにてCDでも購入可能なようです! https://starstar.bandcamp.com/album/movie-mary
Scream Idol – “Movie Mary”. Full Album. A Rock Trash Club A Go Go story set to a Sunset Strip beat
あとがき
STAR STAR 1stアルバム『GO GO DOLLS IN LOVE』リマスター盤で再発!
やっと日本でもこのアルバムが聴ける!?
2024年にSTAR STAR のリマスター盤が再発されました! ただ輸入CD盤のみですが、配信もされているので、多くの方が、この1st『GO GO DOLLS IN LOVE』の音源を聴くことができます!
実はこの1stアルバム収録曲が SCREAM IDOL のアルバム『Movie Mary』にも収録されています!
気になる方は以下、要チェックです!
同じ楽曲の聴き比べも面白いです!
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
たしか、雑誌「BURRN! 」だったと思いますが、終わりの方にある、新作アルバム紹介コーナー(点数あるやつ)でコメントが妙に気になって購入した記憶です。
まぁ、なんて書いてあったか忘れましたし、点数も覚えていませんが自分の好きな感じのバンドだろうと目星は付けられたので気になったんでしょう。
アルバム『THE LOVE DRAG YEARS』の日本盤も出ていたのですが、私は輸入盤を購入しました。
理由は、輸入盤の方が手に入りやすかったから・・・。(というか、近くのCD屋には置いてなかったから・・・)
雑誌「BURRN! 」は、ハードロック/ヘヴィメタル専門誌とは言っても、この手のバンドも広い解釈で取り上げられるサウンドなんだろうと思います。
なので・・・当時は雑誌「BURRN! 」結構、情報収集として活用させてもらってました!
最近はたまーにしか見なくなりましたけど。。。
最後に、STAR STAR /SCREAM IDOL のような感じのバンドも まだまだ・・当時も今もきっと、いた(いる)んだろうなぁ・・・。
果たしてこの先、新旧問わず、心躍るような楽曲を奏でるアーティストとどれくらい出会えるのだろうか? 楽しみです!
STAR STAR 商品関連
今回は、STAR STAR『THE LOVE DRAG YEARS』(1992年)アルバム・レビューでした!
またねーーー。
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