ロン(キーボード)とラッセル(ボーカル)のメイル兄弟による音楽集団!
バンドサウンドに拘ったり、エレクトロニック指向になったり、またバンドスタイルに戻したり、いろいろな変化も楽しめますが、彼らが創る楽曲は、癖が強い というか 耳に残る/記憶に残る というか・・
そう・・不思議な感じがするんです!
そして、ヴィジュアル的にも派手なパフォーマンスをするボーカルのラッセルは地味な服装で無表情にキーボードを弾くロンの対照的な兄弟の姿も滑稽? に映る・・・これも楽曲と同じように癖が強い・・。
SPARKS(スパークス)について
元々、メイル兄弟は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で、ロンは映画とグラフィック・アートを、ラッセルは舞台美術と映画製作を学んでいたとの事。
ロサンゼルスを拠点にしながら2枚のアルバムをリリース。
1971年、 Halfnelson(ハーフネルソン)というバンド名でリリースされたアルバム「 Halfnelson」が、翌年1972年にバンド名を Sparks(スパークス)とし、再リリース! メイル兄弟による不思議な音楽集団SPARKSのデビューとなったが、音楽に関しては、イギリスのバンドに惹かれていたようです。
1stアルバムの1曲目 ”WONDER GIRL” は・・・地味にローカルヒット(アラバマ州で)となったんです。しかし、まだまだ名の知れぬバンドでした!
2ndアルバムの発表前後にイギリスツアーが決まりました!
2ndアルバム「A Woofer in Tweeter’s Clothing」を引っ提げてのイギリスツアーで思いも知れない事態に!!!
ライブでは演奏中に野次も多かったようですし、イギリスのBBCでの番組では、ホスト役は冷ややかな反応だったようです…。
しかし! イギリスのロック/ポップスファンの若者たちからはカルト的な人気者になっていくんです‼
1973年にロン(キーボード)とラッセル(ボーカル)のメイル兄弟は活動拠点をイギリスに移します!
そして・・Island Records と契約を交わし、シングルは英国2位を記録するなど、ここから快進撃がはじまりました!
イギリスに拠点を移して発表したアルバムは3rdアルバム~5thアルバムの計3枚!
1976年にはロサンゼルスに拠点を戻して活動します!
理由はこれまでの活動で制作された感じの楽曲よりもアメリカンな感じにするためだったとの事。
しかし、このアメリカンな感じを求めたサウンドは、ウケませんでした!
SPARKSの個性が・・・無くなった と評価されたようです。
そして・・・エレクトリックな方向も模索しつつ、ジョルジオ・モロダーがプロデュースを引き受けてくれ、SPARKSサウンドの見直しを図った意欲作となる8thアルバムをリリースしたのが1979年でした。
ただねぇ~…ツアーを行うにあたって、当時の彼らには電子楽器類の持ち運びは、結構しんどかったようです。持ち運びに苦労するなら…という理由で、バンドサウンド志向に戻っていきましたとさ!?
1980年代になると徐々にアメリカでも認知度が高まりますが、90年代になると、メイル兄弟は映画に関する活動に移行します・・。そのため、1990年代にはNEWアルバム1枚と企画もの1枚をリリースするのみでしたが、2000年以降は精力的にアルバムをリリースしていきます!
2000年以降も音楽専門誌で絶賛されたりもしました! もちろん、SPARKSの音楽はコアなファンがいるのでしょう・・・、新しいファンもいることでしょう・・・。
まぁ、音楽雑誌で、大きく取り扱われることはないのでしょうが・・・
CDショップや中古CD販売SHOPなどで SPARKS の見たことないアルバムジャケットを発見してしまうとつい購入してしまう自分がいます・・・・。
全てのアルバムを聴いてみたいバンド(ユニット?)のひとつです!!
第1期:SPARKS(スパークス)ロサンゼルス拠点時代のメンバー
Vo:Russell Mael(ラッセル・メイル)
G:Earle Mankey(アール・マンキー)
Ba:James Mankey(ジェームズ・マンキー)
Ds:Harley Feinstein(ハーレー・ファインスタイン)
Key:Ron Mael(ロン・メイル)
※ Halfnelson(ハーフネルソン)結成当時のドラムはJohn Mendelsohn(ジョン・メンデルスゾーン)
第2期:SPARKS(スパークス)イギリス拠点時代のメンバー
3rdアルバム制作時のメンバー
Vo:Russell Mael(ラッセル・メイル)
G: Adrian Fisher(エイドリアン・フィッシャー)
Ba:Martin Gordon(マーティン・ゴードン)
Ds:Norman “Dinky” Diamond(ディンキー・ダイアモンド)
Key:Ron Mael(ロン・メイル)
4thアルバム制作時のメンバー
Vo:Russell Mael(ラッセル・メイル)
G: Adrian Fisher(エイドリアン・フィッシャー)
G:Trevor White(トレヴァー・ホワイト)
Ba:Ian Hampton(イアン・ハンプトン)
Ds:Norman “Dinky” Diamond(ディンキー・ダイアモンド)
Key:Ron Mael(ロン・メイル)
5thアルバム制作時のメンバー
Vo:Russell Mael(ラッセル・メイル)
G:Trevor White(トレヴァー・ホワイト)
Ba:Ian Hampton(イアン・ハンプトン)
Ds:Norman “Dinky” Diamond(ディンキー・ダイアモンド)
Key:Ron Mael(ロン・メイル)
第3期:SPARKS(スパークス)ロサンゼルス帰還時代のメンバー
6thアルバム制作時のメンバー
Vo:Russell Mael(ラッセル・メイル)
G:Jeffrey Salen(ジェフリー・サレン)
Ba:Sal Maida(サル・メイダ)
Ds:Hilly Boy Michaels(ヒリー・ボーイ・マイケルズ)
Key:Ron Mael(ロン・メイル)
ロサンゼルスに戻ってからはバンド形式だったり、メイル兄弟のユニット形式だったりと変化しながらの活動になっていきます!
SPARKS(スパークス)のアルバムリリースの歴史
第1期:SPARKS(スパークス)ロサンゼルス拠点時代
1971年:Halfnelson名義のアルバム「Halfnelson」
1972年:1st「Sparks」(≠「Halfnelson/Sparks」)
このアルバムのレビューはこちら
”SPARKS「SPARKS」(1972年)アルバム・レビュー”
1973年:2nd「A Woofer in Tweeter’s Clothing」
今なら1stと2ndが一つにまとまったCDもあります!
第2期:SPARKS(スパークス)イギリス拠点時代
1974年:3rdアルバム「Kimono My House」
1974年:4thアルバム「Propaganda」
1975年:5thアルバム「Indiscreet」
第3期:SPARKS(スパークス)ロサンゼルス帰還時代
1976年:6thアルバム「Big Beat」
パニック映画「ジェット・ローラー・コースター(Rollercoaster)」に出演!
1977年:7thアルバム「Introducing Sparks」
第4期:SPARKS(スパークス)エレクトリック路線への転換期
ジョルジオ・モロダーがプロデュースを引き受けてくれ、SPARKSサウンドの見直しを図った意欲作
1979年:8thアルバム「No.1 In Heaven」
第5期:SPARKS(スパークス)1980年代
1980年、9thアルバム「Terminal Jive」
1981年、10thアルバム「Whomp That Sucker」
1982年、11thアルバム「Angst in My Pants」
1983年、12thアルバム「In Outer Space」
1984年、13thアルバム「Pulling Rabbits Out of a Hat」
1986年、14thアルバム「Music That You Can Dance To」
1988年、15thアルバム「Interior Design」
その後、メイル兄弟は映画関係の活動を中心に90年代後編まで過ごすこととなる
第6期:SPARKS(スパークス)1990年代
1994年:16thアルバム「Gratuitous Sax & Senseless Violins」
1997年:17thアルバム「Plagiarism」
SPARKS(スパークス)2000年以降
2000年:18thアルバム「Balls」
2002年:19thアルバム「Lil’ Beethoven」
2006年:20thアルバム「Hello Young Lovers」
2008年:21thアルバム「Exotic Creatures Of The Deep」
2013年:22thアルバム「Two Hands, One Mouth: Live in Europe」
2017年:23thアルバム「Hippopotamus」
2020年:24thアルバム「A Steady Drip, Drip, Drip」
2023年:25thアルバム「The Girl Is Crying in Her Latte」
あとがき
アルバムリリースから50年! メイル兄弟から 2021年新年のご挨拶
Happy New Year 2021 from Sparks!
SPARKS のドキュメンタリー映画「The Sparks Brothers」
エドガー・ライト監督(「ベイビー・ドライバー」や「ラストナイト・イン・ソーホー」の監督)が初めて手がけたドキュメンタリー映画で、謎に包まれた兄弟バンド「スパークス」の真実に迫った音楽ドキュメンタリー。
半世紀以上にもわたる活動の軌跡を貴重なアーカイブ映像で振り返るとともに、等身大のメイル兄弟の姿やSPARKSに影響を受けたアーティストも出演しSPARKSを語る!
日本では2022年4月に公開されました。
TOMOZY(トモジー)の”SPARKS”にまつわる個人的な想い出
とにかく、奇想天外な楽曲が多いSPARKS!
奇想天外ながら、キャッチーなメロディも随所に見受けられる為、好きか嫌いかがはっきりしそうなタイプのバンドだと思います。
私的には、彼らが創る楽曲は、癖が強い というか 耳に残る/記憶に残る というか・・
そう・・不思議な感じがするんです・・・。
そのため、アルバムが出るたびに気になって気になって…。
もちろん、リアルタイムで聴いていたわけではないのですが、大人になってからCDを見つければ、大人買い!という感じでアルバムを集めましたねぇ~。
音楽好きな仲間の間で SPARKS 好きにあったことはまだないので、語り合うことはこれまで全くありませんでしたねぇ~。
その点も私のお気に入りの理由の要因のひとつなんだろうと最近思うようになりました。
しかし、誰かとSPARKSについて話をしてみたいと思った事もあるのも事実ですけどね。
まだ、全アルバムを聴いていないこともあって、CD/レコード店などでまだ聴いたことのないCDを発見したら、購入しちゃうんだろうと思います。
とは言え、最近、CD/レコード店や中古屋さんには足を運んでいないので、所有しているCDを聴いて楽しんでいます。
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