ファン待望の2ndアルバム! 少し湿っぽいメロディに磨きがかかり、落ち着いた雰囲気を醸し出すものの、バンドの状態は決して良いとは言えなかった・・・。商業的には芳しくない結果でしたが、ミュージシャンからの評価は高かった! が、彼らには厳しい現実が待っていた!
ENUFF Z’NUFF『STRENGTH』(1991年)
こんな方におススメ
- ビートルズやチープトリックが好きでヘヴィな音も好きな方
- ルックス先行で、音楽聴かずに毛嫌いしてしまった方
- 退廃美という中毒性のあるメロディに魅力を感じる方
- ミュージシャンにもファンが多かったバンドに興味がある方
- ちょっと センチな気分になってみたい方
視聴コーナー :アルバム『STRENGTH』
アルバム:『STRENGTH』について
1stアルバムよりも哀愁漂う作品となり、暗いイメージもあったことから
商業的には決して、成功したアルバムとは言えなかった。(全米143位)
アメリカの音楽シーンもグランジが台頭してきため、過去に流行った80年代の音楽はダサい・・。という流れも・・・バンドに厳しい現実が・・・。
レコード会社との契約解除!
ただ、ミュージシャンからの反響は決して悪くなく、その後、このアルバムに収録されている曲をイギリスのザ・ワイルドハーツなどもカバーされたり・・・。
決して悪いアルバムではないんですが、バンドの状態がどうしても作品(曲・詞)に反映してしまったという・・・。
本来ならば、もっと違ったサウンドや詞でアルバムを構成するつもりだったらしい・・・。
2ndアルバム「STRENGTH」時の ENUFF Z’NUFF(イナフ・ズ・ナフ)
Vo:Donnie Vie(ドニー・ヴィー)
G:Derek Frigo(デレク・フリーゴ)
Ba:Chip Z’nuff(チップ・ズナフ)
Ds:Vikki Foxx(ヴィッキー・フォックス)
TOMOZY のアルバム評価
収録曲へのコメント
01. HEAVEN OR HELL
1st同様、ヘヴィなサウンドながら、メロディはどこか哀愁もありながら耳に残る。これぞ、ENUFF Z’NUFF 節! ボーカルのDonnie Vie(ドニー・ヴィー)が途中で声枯れしたりするところも聴きどころ!
02. MISSING YOU
ゆっくりしたテンポで攻めてきます! ちょっとアダルトな雰囲気を出してきます!洋楽ロックあるある! で西洋の方々には受けが良さそうな曲かもしれません。
03. STRENGTH
さらに怪しい雰囲気を醸し出しながら始まる曲だが、2曲目の雰囲気とは異なり、バラード的であるが、霧深い森の中で彷徨う感じがする曲です。後半にバイオリンが加わったりしますが、そこが曲を盛り上げてくれます。この雰囲気、個人的には好きです。
何故か、日本のロックバンド、イエローモンキーにカバーしてほしいと思ってしまう曲。
04. IN CROWD
ノリノリの感じだが、どこか悲しく感じるところもあって、不思議な曲。
05. HOLLY WOOD YA
素敵なメロディを聴かせてくれます。そして、この曲も悲しい雰囲気もあって、病みつきになります!! この曲も何故か、イエローモンキーにカバーしてほしいと思ってしまう曲。
06. THE WORLD IS A GUTTER
かなり勢いのある曲が始まりそうだが、、、そうでもない。ただ、聴きやすいがノリ難いかもしれません。まぁ、騒げ!騒げ!ってバンドでもないので、、、。良しとしましょう。
07. GOODBYE
綺麗なピアノと素敵なメロディが盛り上げてくれます! そしてバンドサウンドが加わるとイカしたロックバラッドだと・・。聴きこむ毎に味わい深い曲です! 好きな曲。
08. LONG WAY TO GO
ノリノリのENUFF Z’NUFFです! シンプルなロックンロールです! この曲は騒いでいいでしょう!!
09. MOTHER’S EYES
空を飛んでいるような・・・・そんな感じもする曲。 すごく素敵なメロディが包んでくれます!! 好きな曲。
10. BABY LOVES YOU
日本でウケそうな曲!! メロディアスでちょっとハードで、リズムもいい・・。サビはもちろんキャッチーで皆で歌っちゃいましょう!!!という系統の曲です。まぁ、私も大好きです、こういうの・・・。 下段でENUFF Z’NUFFの演奏なんだが、ボーカル違い(演奏年も違うけど)の動画を用意しています! 聴き比べてみましょう。
11. BLUE ISLAND
この曲も素敵なメロディで夢の中に連れてってくれます。とても穏やか進行していきますが、ロックバンドなのでギターサウンドやボーカルは時より激しくなりますけどね。
12. THE WAY HOME / COMING HOME
この曲も綺麗なメロディを持っています。時よりファルセットで歌うDonnie Vie(ドニー・ヴィー)がいい味だしてます。でも悲しい・・・。そして後半戦はロックサウンドで激しき揺さぶってきます!
13. SOMETHING FOR FREE
ミドルテンポのロックナンバー。ライブでは聴き応えあるかも!?
14. TIME TO LET YOU GO
アコースティックなサウンドで攻めてきます! 恐るべしENUFF Z’NUFF!
最後はよく聴くと数人の拍手が・・・。
なんだかんだ言っても、ENUFF Z’NUFF「STRENGTH」は 必聴盤かもしれません。
映像で楽しむ ENUFF Z’NUFF『STRENGTH』
ENUFF Z’NUFF『STRENGTH』に収録されている楽曲のMVなどをご紹介
みんな大好き!? 「BABY LOVES YOU」
Enuff Z’Nuff – Baby Loves You オリジナルPV
ENUFF Z’NUFF も色々あったバンドなので、オリジナルボーカルのDonnie Vie(ドニー・ヴィー)がバンドを離れてしまったがバンドは継続している為、ボーカル違いのライブバージョンも多数存在します!
以下、ライブ演奏の「BABY LOVES YOU」をいくつかボーカル違いも含めて紹介します!
どのボーカルがお好みですかねぇ?
Baby Loves You – Enuff Z’Nuff (Johnny Monaco)
ギターの 芸達者 Johnny Monaco がやっぱり 歌っちゃいました! Verです。
結構、上手いんですよ!!
“Baby Loves You” M3 Festival in Columbia, MD
復活の Donnie Vie が 2012年に歌いました!(でもギターがうるさいっす)
「BABY LOVES YOU」 2019年LIVE
Donnie抜きでの活動へ 覚悟を決めた ベースのChip Z’nuff が歌います!
こちらも人気楽曲「MOTHER’S EYES」
何気に「MOTHER’S EYES」って曲、好きな人多いと思うのですが、、。
あとがき
ENUFF Z’NUFF(イナフ・ズ・ナフ)の現在
ENUFF Z’NUFF というバンドが一時期、空中分解されていたこともあって、
Donnie Vie(ドニー・ヴィー)、Chip Z’nuff(チップ・ズナフ)ともに別のプロジェクトも同時進行しながら、ENUFF Z’NUFF の活動を行うようになる。
最終的には、完全に Donnie Vie(ドニー・ヴィー)抜きで制作されたアルバム「Diamond Boy」が2018年にリリース! Chip Z’nuff(チップ・ズナフ)の決意表明のようなアルバム。
その後…。2020年になるとアルバム「Brainwashed Generation」をリリースするのですが、Donnie Vie(ドニー・ヴィー)もゲストとして1曲歌っています。
他にも参加アーティスト名を見ると元ENUFF Z’NUFFとしてVinnie Castaldo(ヴィニー・カスタルド)やTony Fennell(トニー・フェンネル)なども・・。
まぁ、昔からの ENUFF Z’NUFF ファンの方は・・・
Chip Z’nuff(チップ・ズナフ)率いる ” ENUFF Z’NUFF ”
Donnie Vie(ドニー・ヴィー)が歌う ” Donnie Vie ”
この二つの存在を楽しむことになるのだろうなぁ~ きっと・・。
ということで、Chip Z’nuff(チップ・ズナフ)率いる ” ENUFF Z’NUFF ”の映像を楽しもう!
映像で楽しむ ENUFF Z’NUFF その2
Enuff Z’Nuff – “Catastrophe” – Official Music Video
Chip Z’nuff(チップ・ズナフ)が歌う ENUFF Z’NUFF も月日が経つと慣れるのかな?
新曲だと全く違和感ないんだけどね。。
Donnie Vie – Birthday Bash (Song: I won’t let you down)
2023年3月20日にアップされたDonnie Vieの音源! 健在で何より…。
TOMOZY(トモジー)のアルバムにまつわる個人的な想い出
1st購入後、2ndアルバムが出るのを首を長ーくして待っていました!
そして、待ちにまった、2nd「STRENGTH」 を購入して、初めて聴いた時は、ちょっと物足りない!! と感じたことを記憶しています!
物足りない!っと思ったのは、私がまだ、若かったからだろうか???
そんな最初の印象から変わっていくんです・・。
たまーに聴くアルバムなんですけど、歳を重ねるごとに、好きになっていくアルバムという・・・不思議な力を持っています。
まぁ、最初に聴いた時から大好きな「BABY LOVES YOU」は今なお、大好きな曲のひとつです。
他にも「strength」とか 「holly wood ya」など、最初はピンと来なかったけど、後になって、あれ? カッコいい!と思ったものです。
そして。。ENUFF Z’NUFF というバンドの魅力として、
アルバムに大満足しているわけでは、なかったけど、不思議と新しいアルバムが出ると購入しちゃう・・・。そういうこと(そういうバンド/アーティスト)って ありませんか(いませんか)????
ENUFF Z’NUFF は私にとっては中毒性のあるバンドになってしまった。
音沙汰なくても、なぜかタイミング良く新作発売の情報を耳にしたり・・記事で知ったり・・・そして、購入してしまう日々が続くのであった。
ENUFF Z’NUFF 商品関連
今回は・・・ENUFF Z’NUFF『STRENGTH』(1991年)アルバム・レビューでした!
またねーーー。
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